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これが全日本大学野球選手権大会!歴代名場面やドラマの数々

2017 7/10 10:25kinsky
野球ボール、バット
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Photo by David Lee/Shutterstock.com

毎年6月に開催されている全日本大学野球選手権大会には数々のドラマがある。これまでの66回に及ぶ歴史から、驚きのプレーや試合、心に残る名場面として語り継がれている事などを紹介する。

第56回大会は1年生エースの斎藤佑樹選手が躍動

第56回大会が行われたのは2007年で、前年の夏の甲子園優勝投手である斎藤佑樹選手が登場するとあって、大会は大きな盛り上がりを見せていた。1年生ながらエース格として出場した斎藤佑樹選手は、各試合の勝負所で熱投し、遂に東海大学との決勝戦に臨む。
決勝戦で先発の斎藤選手は5回まで無失点の好投を続ける。6回に1点を取られたものの、勝ち投手の権利を持って2番手ピッチャーにスイッチ。その後リリーフ投手が相手を押さえ込んで33年ぶりの優勝を飾った。斎藤選手は大会の最優秀選手に輝いた。

ミレニアム年の2000年は亜細亜大が8回に大逆転

記念すべきミレニアム年の2000年に行われた第49回大会は、2回の優勝を数える東都大学連盟の亜細亜大と、同じく2回の優勝実績がある仙台6大学野球連盟の東北福祉大との決勝戦となった。(2000年時までの優勝回数)
7回終了時まで東北福祉大が4対3とリードしていたが、迎えた8回の表、亜細亜大は1死後に4番の藤谷選手がセンター前にヒットを打って出塁すると、5番の小山選手が左翼スタンドに豪快な一発を打ち込み逆転した。亜細亜大は9回1点のリードを守り抜いて5対4で勝利。10年ぶりの優勝となった。

2016年はベスト8の試合中、2試合が珍しいタイブレーク

2016年の全日本大学野球選手権大会は、ベスト8を掛けた4試合のうち2試合が延長タイブレークにもつれる熱戦となった。同大会の延長タイブレークは、9回終了時に同点の場合、10回以降からは毎回1死満塁の状態から試合を行うものだ。
第2試合の福井工業大と上武大の一戦は、10回裏に上武大が劇的なサヨナラ勝ちをした。第3試合では優勝候補の呼び声が高かった明治大学が関西国際大学とタイブレークを行い、延長10回の表に関西国際大学に2点を取られて逃げ切られた。

2016年の大会は岐阜県の無名チームの歴史的快挙

第65回の全日本大学野球選手権大会で優勝したのは、初出場の中京学院大学だった。初出場での優勝は史上7回目の快挙だった。
出場を決めた時点でナインは「1勝すれば良いだろう」と話し合っていたとされるなかで、並居る強豪に勝って快進撃を続け、奈良学園との準決勝では、2点ビハインドの9回に相手のミスや4番石坂選手の適時打で逆転し勝利した。
そして、決勝では伸び伸びと戦い5対2のスコアで勝ち初優勝。岐阜県中津川市にある全国的には無名の大学チームが一躍脚光を浴びたのだ。

66回の歴史の中で完全試合の達成は4度記録

全日本大学野球選手権大会では、これまで66回の歴史のなかで4度の完全試合が記録されている。
最初の完全試合は1965年の第14回大会で、専修大学の芝池博明選手は準決勝の東海大学との試合で達成。スコアは6対0だった。専修大学は同大会でも初優勝を飾った。
2番目は1969年の第18回大会で関西大学の久保田美朗投手が達成。3回目は1976年の第25回大会で駒澤大学の森繁和投手、1番新しい4回目の完全試合は2004年の第53回大会での一場靖弘選手だった。

まとめ

全日本大学野球選手権大会は、2017年で66回の歴史を数える由緒ある大会なだけに、名場面やドラマも沢山ある。印象に残っている場面、語り継がれている選手やチーム、逆転優勝の試合、大会史上に残る記録など記憶に残るシーンは多々ある。これからも様々な名場面が生まれるだろう。