日本大学野球部の基本情報
はじめに日本大学野球部についての基本情報を紹介する。日本大学の野球部は1923年(大正12年)創部というたいへん歴史のあるクラブで、ホームグラウンドは千葉県習志野市にある生産工学部実籾校舎の敷地内にある(2010年に世田谷から移転)。
東京に所在する21の大学によって構成される「東都大学野球連盟」に所属し、2016年終了時点で1部リーグ23回、2部リーグ12回の優勝を果たしている。OBとして読売ジャイアンツで活躍する村田修一選手や長野久義選手などの一流選手を輩出していることでも知られる。
戦国東都の中における日本大学
日本大学が所属する東都大学リーグは非常にレベルの高いリーグで、「戦国東都」と呼ばれることもある。全国大学野球選手権での優勝チームも東都リーグ代表が最多となっており、「人気の六大学」に対して「実力の東都」という見方をされている。
そんな中で日本大学は1950年代の黄金期以降は1部と2部を行ったり来たりすることが多くなっている。後にプロ野球界で活躍する村田選手や那須野投手の活躍もあって、2001年、2004年と春季リーグ優勝、全日本大学野球選手権準優勝という成績を収めるが、その後は低迷。
2009年から仲村恒一監督が就任して立て直しをはかり、2016年秋季リーグで優勝して復活を予感させた。2017年の飛躍が期待されている。
日本大2017年の戦力紹介、捕手編
2017年の全日本大学野球選手権出場のためには「戦国東都」の春季リーグで優勝しなくてはいけない。逆に言うと、東都リーグを勝ち残るくらいの強さがあれば、全国大学野球選手権での上位進出もかなり期待できるわけだ。
去年の秋季リーグ優勝を支えた原動力となったのが4年生の佐藤健人捕手で、安定した守備力を見せつつも安打を量産し首位打者を獲得。2017年は卒業してしまう佐藤健人捕手の穴をしっかり埋めなければ勝ち上がるのは難しいだろう。
主将で正捕手となった東海林寛大捕手だが、去年はあまり出番がなかった彼がその穴を埋められるかが注目ポイントだ。
日本大2017年の戦力紹介、内野手・外野手編
2017年の日本大学でスラッガーとして期待がかかるのが宋ホキュン外野手だ。明徳義塾高校の時からパワフルなバッティングで注目を集めた選手だ。
2017年2月の立教大との試合では走攻守三拍子そろった深水輝希外野手が4番に抜擢されていて、日大の先輩である長野選手に憧れるこの選手の成長にも期待がかかる。
大型スラッガーでファースト、サードを務める太田和輝内野手も、2016年にはユニバーシアード代表候補に挙がるなど評価を高めてきているので注目したい選手だ。
日本大2017年の戦力紹介、投手編
2017年の日本大学を支える投手の陣容を見てみると右、左といいピッチャーがそろっている。軸になるのは右投げの榎本啓士郎投手だ。184cmの恵まれた体から投げる球威のあるボールは定評がある。同じ右投げの河野翔哉投手はボールのキレが抜群でプロのスカウトも将来性を高く評価している。
左投げで重いストレートを武器にしているのが田部稜太投手で、制球力もあり安定感が評価されている。他には左投げの中辻神司投手もいいピッチャーで、右打者の胸元を思い切りのいいボールで攻めることができる。他にも投手登録されている選手は多く、投手陣は枚数がかなりそろっているといえるだろう。
まとめ
2016年の東都秋季リーグを制した日本大学野球部について紹介した。投手陣が充実しているので打線がしっかり機能すれば2017年全日本大学野球選手権での躍進もかなり期待できる。