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WBC2026の順位決定方式は? 「失点率」で決まる複雑な突破条件

2026 3/1 06:00SPAIA編集部
壁面に描かれたWBCのロゴ,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

得失点差ではなく失点率

WBCでは1次ラウンドで勝敗が並んだ場合、得失点差ではなく「失点数÷守備アウト数」で算出される失点率が優先されます。2023年大会のプールAで全5チームが2勝2敗に並ぶ前代未聞の事態が発生し、このルールは世界中で大きな注目を集めました。

順位決定の優先順位
勝敗数が並んだ場合、以下の順番で上位チームを決定します。
①直接対決の勝敗:同率チーム間での対戦成績を比較する
②失点率(失点÷守備アウト数):数値が低いほど上位。少ない失点で守備を終えているチームが有利
③自責点率(自責点÷守備アウト数):投手のエラーを除いた失点率で比較
④チーム打率:同率チーム間対戦での打率を比較
⑤抽選(くじ引き):上記すべてが同値の場合の最終手段

なぜ「得失点差」ではないのか?
得失点差は、9回コールドの試合と1点差の試合を同等に扱ってしまう不公平が生じます。一方、「失点÷守備アウト数」の失点率は、試合の長さ(アウト数)を考慮した公平な指標です。例えば大量リードで7回コールドになった試合のデータを適切に処理するために、このより精密な指標が採用されています。「日本が負けたのに、なぜ他のチームより上の順位なの?」という疑問が出たら、この失点率計算が背景にある可能性があります。