大学野球史上初グランドスラム達成を成し遂げた「関西大学」
関西大学野球部は、1915年に創部され、関西学生野球連盟に所属している。1972年には全日本大学野球選手権大会での優勝に加え、明治神宮野球大会優勝、関西六大学リーグ春・秋優勝という快挙を成し遂げ、大学球界初のグランドスラム達成に輝いている。2014年には34回目のリーグ優勝を果たし、明治神宮野球大会へ出場している。
監督は野球部OBの早瀬万豊さんが務めている。入部希望者も多く、2016年度には総勢160名を超えるなど、部員数が増加している。野球部OBには阪神タイガースで活躍する岩田稔もいる。
秋季リーグ戦を連続優勝で飾る「大阪商業大学」
大阪商業大学野球部の創部は1953年で、関西六大学野球連盟に所属しており、2016年時点で監督は富山陽一さんが務めている。普段は関屋グランドを使って練習している。
全日本大学野球選手権大会では過去2回準優勝しており、2015年もベスト8の成績を残している。2016年には秋季リーグ戦で優勝し、2年連続の関西選手権出場を決定させている。
この野球部からは、東北楽天ゴールデンイーグルス吉持亮汰、広島東洋カープの岡田明丈、中日ドラゴンズの金子丈や桂依央利など、多くのプロ野球選手を輩出している。
史上初アマチュア五冠達成の栄誉を持つ「近畿大学」
近畿大学野球部は、1949年に創部され、関西学生野球連盟に所属しており、44回のリーグ優勝をしている。全日本大学野球選手権では1988年に初優勝を飾り、これまでに計4回の優勝を重ねて明治神宮野球大会でも2回優勝している。とりわけ平成元年となった1989年には全日本大学野球選手権、明治神宮野球大会、春秋リーグ戦を制し、1997年には史上初のアマチュア五冠も達成し、2つグランドスラムを成し遂げている。
本拠地は生駒総合グラウンドで、室内練習場、トレーニングルームもある。2016年のドラフトで読売巨人軍から2位指名を受けた畠世周、阪神タイガースの藤川俊介、東京ヤクルトスワローズの荒木貴裕など、多くのプロ野球選手を輩出している。
歴史と実力に裏付けされた大学野球界の草分け的存在「同志社大学」
同志社大学野球部は、1889年に創部され、関西学生野球連盟に所属するチームである。全日本大学野球選手権大会で準優勝1回、明治神宮野球大会で優勝2回、準優勝1回の実績を持ち、2010年には24回目のリーグ優勝を果たし、2011年には2年連続で大学選手権出場を果たしている。
監督は2014年から澁谷卓弥さんが務めており、本拠地は同志社大学体育ハウス2である。
ここの野球部からは、元選手の田尾安志、宮本慎也、渡辺亮、読売ジャイアンツで活躍する現役の小林誠司など、多くのプロ野球選手を輩出している。
リーグ優勝23回の戦績を誇る「龍谷大学」
龍谷大学野球部は、1913年創部の関西六大学野球連盟に所属するチームで、活動場所は龍谷大学瀬田キャンパス内にある瀬田野球場である。監督は山本樹さんが務めており、約150名の部員が在籍している。
旧リーグ時代も含め、リーグ優勝23回の実績を誇り、全日本大学野球選手権大会にも13回の出場を果たしている。2015年には春季・秋季リーグとも4位、2016年の春季リーグでは3位の結果を残している。
現役プロ野球選手の中日ドラゴンズの古本武尊、東京ヤクルトスワローズの古野正人、福岡ソフトバンクホークスの柳瀬明宏をはじめ、多くの野球関係者を輩出している。
まとめ
関西の強豪校について、部が誇る輝かしい戦績などを交えてご紹介してきた。明治時代に創設された部もあるなど、どの野球部もそれぞれの特色がうかがえる。
関西の強豪校からはたくさんの野球関係者が輩出されている。
多くの仲間と切磋琢磨して、自分の夢に向かって頑張ってほしい。