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2017WBC・本戦前に注目メジャーリーガーを予習しよう!

2017 2/14 09:57cut
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アメリカ

野球大国アメリカはいまだにWBCで優勝はなく準優勝すらありません。しかし、今回は最強メンバーとはいえないものの豪華なメンバーを揃えてきました。
投手では2016年のポストシーズンでも大車輪の活躍をしたアンドリュー・ミラー選手(インディアンズ)に注目です。ミラー選手は左の中継ぎ投手でセットアッパー、クローザーを務めます。昨シーズン途中にヤンキースからインディアンズへ移籍しポストシーズンに出場。ブルージェイズとのリーグチャンピオンシップでは4試合に登板し7.2回を投げ14奪三振、防御率0.00を記録しMVPにも輝いています。左のサイドから投げ込むストレート、スライダーはわかっていても打てない魔球でもありWBCでも期待がかかります。

打線で注目したいのは、イチロー選手と同じマーリンズに所属するリーグ屈指のスラッガー・ジャンカルロ・スタントン選手です。スタントン選手は2014年オフに13年3億2500万ドルという巨額契約を結んでいます。その契約後は故障もありフルシーズンの出場はありません。しかし、2015年は74試合、2016年は119試合でそれぞれ27本塁打放っておりパワーは健在です。桁違いのパワーに注目が集まります。

ドミニカ

第3回WBCの覇者であるドミニカは今大会でも多くのスーパースターを代表に招集しました。
投手の注目は田中将大選手(ヤンキース)と同僚のデリン・ベタンセス選手です。ベタンセス選手は2011年にメジャーデビューし2014年からヤンキースの中継ぎエースに定着。3年連続70試合以上に登板する鉄腕です。奪三振が投球回数を大幅に上回っており、メジャー通算254.2回で404個の三振を奪っています。WBCでも奪三振ショーを見ることができるかもしれません。

野手の注目選手はロビンソン・カノー選手(マリナーズ)でしょうか。カノー選手は岩隈久志選手の所属するマリナーズでプレーしており、日本のテレビ中継で見る機会が多いかもしれません。また、2014年の日米野球でも来日しています。2013年のWBCでは8試合に出場し打率.469、2本塁打、6打点の活躍を見せ大会MVPを獲得。今大会では松坂大輔選手(ソフトバンク)以来となる2大会連続でのMVPを狙います。

ベネズエラ

2012年に三冠王を獲得したミゲル・カブレラ選手をリーダーとして結束しているベネズエラ代表。エースにはフェリックス・フェルナンデス選手(マリナーズ)がおり投打の柱は揃っており2013年WBCで1次ラウンド敗退となった雪辱に燃えています。
エースであるフェルナンデス選手は2005年にメジャーデビューを果たし、2006年から先発ローテーションに定着。それ以降2016年にシ?ズンまでマリナーズのエースとしてチームを引っ張っています。2009年に最多勝、2010年にはサイヤング賞を獲得するなどリーグを代表するエースにまで上り詰めました。また、2012年には完全試合も達成。その佇まいから「キング」の愛称で親しまれています。

打者の中心はカブレラ選手です。2003年にフロリダ・マーリンズでデビュー。2004年からレギュラーに定着し2008年からデトロイト・タイガースでプレー。2016年シーズンまでに3割を11回達成、30本塁打以上を10回達成と現役最強打者として君臨しています。現在も8年連続で3割を記録しておりWBCでもシーズン同様の活躍に期待です。

プエルトリコ

2013年WBC準決勝で日本が敗れたプエルトリコはカルロス・ベルトラン選手(アストロズ)、ヤディアー・モリーナ選手(カージナルス)そしてヤクルトでも活躍したオーランド・ロマン選手が4大会連続の出場となっています。ロマン選手は近年、アジアでプレーしているにも関わらず代表に毎回招集されているのです。
注目の野手はモリーナ選手です。カージナルスで2004年にメジャーデビュー。2005年から現在までレギュラーとしてチームを率いており8年連続ゴールデングラブ賞を獲得、9年連続オールスター出場と輝かしい経歴を誇ります。メジャーリーガー最大の栄誉であるワールドシリーズ制覇も2度達成。まさに現役最強捕手といえるかもしれません。

野手陣に比べると少し力の劣る投手陣ではありますが2016年シーズンデビューし好成績を残したエドウィン・ディアズ選手(マリナーズ)に注目です。ディアズ選手は6月にデビューし中継ぎとして活躍。結果を残すと、8月からはクローザーに転向し18Sを挙げる活躍を果たしました。4ヶ月の期間に49試合に登板し51.2回を投げ抜きました。奪三振数は88個となっており投球回数を大幅に超えています。岩隈選手所属のマリナーズということもありWBCで覚えておくとシーズンでも楽しめるかもしれません。

カナダ

アイスホッケーが国技となっており野球の印象が薄いカナダですが、多くのメジャーリーガーを輩出しています。また、日本にも馴染みのあるジェイミー・ロマック選手もカナダ出身で今回のWBCにも出場予定です。
今大会で注目したい投手はエリック・ガニエ選手です。ガニエ選手は2003年に77試合で55S、防御率1.20の成績を残しリリーフ投手ながらサイヤング賞を受賞した球界屈指のクローザーでした。2008年以来メジャーリーグでの登板はなく独立リーグなどでプレーしていましたが2010年に引退。その後はフランス代表の監督を務めていました。しかし、今回のWBCのために現役復帰しメンバー入りを果たしたのです。かつてのサイ・ヤング賞投手がどのような投球をするのか注目です。

野手ではラッセル・マーティン選手(ブルージェイズ)に注目です。マーティン選手はドジャース、ヤンキース、パイレーツ、ブルージェイズと4球団を渡り歩き正捕手として活躍してきました。2016年シーズンは打率.231と低かったものの20本塁打を放つなど一発のある捕手として5番を務めていました。そのマーティン選手ですがWBCでは遊撃手として起用されることが濃厚です。メジャー昇格後は二塁、三塁で23試合に出場していますが遊撃手での出場はありません。マイナー時代に1試合あるのみです。しかし、グラブさばきも上手く心配はなさそうです。普段見ることのできない捕手の遊撃守備に注目です。