「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

チームの要となるキャッチャーのメンタル力向上とは

2017 2/9 09:26
捕手
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Andrey Yurlov/ Shutterstock, Inc.

野球の中で、捕手というのはかなり重要なポジションといえます。守備面ではチームの監督として機能しなければいけません。捕手はメンタル面で強くないと、チームをまとめることはできません。ここでは捕手のメンタルトレーニングについてご紹介していきます。

なぜキャッチャーにメンタル力が必要なのか

キャッチャーはピッチャーの配球、相手打者の心理、相手ベンチの作戦、自チームの守備位置、これらを走者の数や点差、イニング数でさらに細かく指示を出すことが必要です。一球ごとに指示を出すのは恐らくキャッチャーを務めているものにしか分からない苦労といえます。何よりピッチャーの球数ばかりが問題になっていますが、ピッチャーが投げた分だけキャッチャーもほぼ同じ球数を投げています。
さらに、立ったり座ったりの繰り返しで、かなり負担がかかり、身体面はどうしても疲労度が上がります。そこでメンタル面において少しでも身体面の負担を軽減することが大事といえます。

効果的なメンタルトレーニング方法

メンタル面の強化に有効なのは、呼吸法です。これは深呼吸のことをいいます。
一般的に当たり前のこととなっていますが、深呼吸というのは誰かの前に立って発表するときや、運動会など小学校や中学校、高校でもあらゆる場面で行ってきているものです。メンタル面で弱い人というのは緊張でガチガチになってミスをすることが多くなります。緊張すると呼吸が速くなり、脳に酸素が行きわたらなくなってしまいます。
それを軽減するためにも、大きく深呼吸をして心を落ち着かせることは、適度に脳へ酸素を供給してくれるため、有効だといえます。

試合前に行うイメージトレーニング

キャッチャーは現場の要でもあるので、対戦相手のデータというのはどの選手よりも知っておかなくてはなりません。打者のデータ、走塁のデータ、チーム戦略のデータ、これらを頭の中で整理していき、いざ試合になってパニックに陥らないためにも、イメージトレーニングは必要です。
試合を組み立てることの出来るキャッチャーというのは、この場面のときはどうやって抑えるかということを考えているものです。これは試合前に十分なイメトレを行っているから可能といえます。

プロの試合を観察してイメージトレーニングにつなげる

イメージトレーニングというのは、簡単に実践できるものではありません。イメージを湧かせるには、他の試合でお手本になるような動きを参考にしていきます。特に野球界で頂点に立っているプロ野球選手はお手本になります。キャッチャーだと配球の勉強になりますし、どのタイミングでタイムを取って、マウンドに駆け寄るかというのは勉強になります。
名捕手と呼ばれる選手は、その一つ一つの仕草にすべて意味があると考えていいでしょう。プロの試合をよく観察しておくと、イメージトレーニングにも反映されやすいです。

アマチュア野球にも必要なメンタル力

少年野球(小学校・中学校)や高校野球、大学・社会人野球といったアマチュア野球でもメンタル力というのは必須です。プロように各球団に専属のスカウトが何人もいるわけではないので、対戦相手の情報がそこまで入ってきません。
そこで相手のことよりも、自身の力を高める方に集中する必要があります。キャッチャーは先にも述べましたが、現場の要として各選手に指示を出していきます。自分の考えに自信を持って指揮を執らなくてはなりません。自信をつけるにはつぶやき法というのがあります。
これは自分の取った行動や周囲の展開について、つぶやく方法で、つぶやきながらその場で反省を繰り返して、次につなげる効果があります。また、熱くなり過ぎず、冷静さを保とうとするのにも適しています。

まとめ

キャッチャーというのはチームにとって替えの利かない重要なポジションといえます。常に冷静に試合をコントロールするためにも、メンタル面のトレーニングというのは重要性があります。まずは深呼吸で落ち着き、イメージトレーニングを取り入れるようにしていきましょう。