まずはフィジカルを強化する
肉体能力の維持や強化を目的に行う肉体的な運動を、フィジカルトレーニングといいます。関節の柔軟性や可動性を向上させるストレッチング、サイクリングやウォーキング、軽めのジョギングや水泳など、心肺機能を向上させる有酸素トレーニング、筋力を増やすウェイトトレーニング等の無酸素運動トレーニング、の3つに大まかに分けられます。
球技などのスポーツ全般で、フィジカル強化はとても重要です。鍛えられたフィジカルによってテクニックが活きるようになるので、まずはしっかりとフィジカル強化に取り組みましょう。
練習から試合に対する準備をする~練習中のケア~
練習は実践を想定し、イメージを持って取り組む事が大事です。打席でピッチャーと対峙した自分をイメージしながらスイングしたり、守備の送球は相手を思いやるボールを投げたり。ピッチャーは色々な場面を想定しながらピッチングを行ったり。常に試合だという意識を持って練習する事が、試合でのいいプレーに繋がります。
また野球は音に反応するより、目で見て反応するシーンの方が多いので、視覚を合図にした短いダッシュを繰り返すと実践的です。視覚神経からスムーズに運動神経へと伝わる能力が高められるので、試合前に取り入れたい練習のひとつです。
練習から試合に対する準備をする~練習後のケア~
練習後には、翌日以降に疲労物質を残さない為に、クールダウンを行います。血液の流れが良くなるように、なるべく体を動かしましょう。選手によっては、十分なコンディションで試合に臨めない時があるかもしれません。練習後には気になる部位をRICE処置等でケアします。
Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)と、応急処置時の大事な処置4つの頭文字をとってRICE処置と呼びます。またサポーターやテーピングは、試合前に何度か巻いて、フィット感などを調整しておくといいでしょう。
試合前にしておきたい事
試合前にはウォームアップとしてストレッチをしましょう。軽いジョギングをしてから体操やストレッチに移ります。その後で野球に近い動きを行い、試合へ進みます。試合前のストレッチは、なるべく立って行う事が重要です。座ってしまって体がリラックスモードにならないように気を付けましょう。
ペアでストレッチをするより、1人で行うセルフストレッチの方が、筋肉を伸ばし過ぎないので試合前に向いています。伸ばし過ぎた筋肉ではパワーが出にくいようです。反動を付けてアキレス腱を伸ばす、立って腿上げをするなど、筋肉に刺激を与えて目覚めさせる、動的ストレッチを多くするのがおすすめです。
試合が終わってからのケア
次の日に疲労感が残ったり、筋肉痛になったりしないように、しっかりクールダウンをします。試合で酷使し疲れた体を、早く元の状態に回復させる為にとても重要なのです。RICE処置も必要に応じて取り入れます。軽いジョギングやウォーキングで軽く汗ばむくらいに動いた後、ストレッチを行います。体を冷やさないように、着替えてからでもいいでしょう。
特に疲労を感じる部位を中心にゆっくり伸ばします。試合後のストレッチはゆっくりじっくり伸ばす事が大事です。四つん這いになり、片方の腕をくぐらせて床に肩をつけるように体重をかける上半身のストレッチや、片足を前に出し、逆側の膝をついた姿勢から、前に出ている膝を外側へ倒し、上半身を前に倒す下半身のストレッチがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?日常的に試合を想定した練習を行い、丁寧なケアをする事で、常にいいコンディションを保てるようになるのかもしれませんね。自分の体といつも対話して、野球を楽しんで、試合では十分に実力を発揮して下さいね。