バッターの怪我①とりわけバッターに多い怪我とは?
バッターに多い怪我は有鈎骨(ゆうこうこつ)の骨折です。有鈎骨とは手首の骨の1つで、ちょうどバットのグリップエンドが当たる場所にあります。その為、ボールを打つときの衝撃が何度も有鉤骨部分にかかってストレスが蓄積され、骨折に至ることがあります。
過去には中村紀洋選手、二岡智宏選手、アレックス・カブレラ選手などもこの有鈎骨骨折をして治療を受けています。バットを長く持って有鉤骨に当たる所でグリップエンドを握っている場合は、より注意が必要です。
Photo by Bill Florence / Shutterstock, Inc.
バッターボックスに立って観客を魅力するスイングを見せてくれるバッターですが、実はそのバッターにはバッター特有の怪我もあるのです。今回はバッターの怪我やケア方法について解説していきます。
バッターに多い怪我は有鈎骨(ゆうこうこつ)の骨折です。有鈎骨とは手首の骨の1つで、ちょうどバットのグリップエンドが当たる場所にあります。その為、ボールを打つときの衝撃が何度も有鉤骨部分にかかってストレスが蓄積され、骨折に至ることがあります。
過去には中村紀洋選手、二岡智宏選手、アレックス・カブレラ選手などもこの有鈎骨骨折をして治療を受けています。バットを長く持って有鉤骨に当たる所でグリップエンドを握っている場合は、より注意が必要です。
バッターが塁へ出てから起こる怪我もあります。スライディング、特にヘッドスライディングは手首の捻挫や肩の脱臼といった怪我をすることがあります。ベースに着く時足の膝を伸ばす、手を地面に付けないといった正しいスライディング技術を身に付ける、牽制球以外はファーストへのヘッドスライディングはやめるなど怪我を防止することが大切です。
また全力でホームベースに帰ってくる際などに肉離れを起こす場合があり、ストレッチをして柔軟性を普段から保ち続けることが怪我の予防となります。
ここからはバッターにとってストレッチの必要性について見ていきましょう。バッターがストレッチをすると肩の可動域が増えて打球の速度と飛距離が伸びます。同時に股関節の可動域も増えるので下半身を使ったバッティングができて、上半身への負担が減ります柔らかい体を作ることによってパフォーマンスも良くなり、怪我の防止につながります。
また、ストレッチをしていく中で自分の柔軟性の変化や体の異変を知る事ができますので、毎日継続して行ないましょう。
バッターの怪我の防止には、下半身を含めた全身の筋肉をバランスよく鍛えることが大切です。また練習前に入念なウオーミングアップをして体を温め筋肉をやわらかくすること、練習後にはウオーミングアップ以上にケアとクールダウンをしっかりして、疲労を残さないようにすることがとても重要です。
方法としてはランニング、ストレッチなどを行い、無理のない範囲で筋肉をほぐします。急に運動を止めてしまうと疲労の蓄積で筋肉が硬くなり、痛みにつながることがあるため欠かせないのです。
それでは実際にプロのバッターが日頃どのようなケアをしているかを見ていきましょう。40才を超えてもなお現役のメジャーリーガーとして活躍するイチロー選手は、怪我をしない選手としても有名です。そのイチロー選手がこだわるトレーニング方法とは、ストレッチを主体とした専用マシーンよる初動負荷トレーニングです。そして隙があれば股関節の柔軟性を高める動きを常に行っています。
念入りなウオーミングや、試合後の疲労回復においても徹底した自己管理を実践し、パフォーマンスの向上に努めているのです。
いかがでしたでしょうか? バッターにとって怪我をせず常に万全の状態で試合に臨むというのは誰もが願うところです。その為には柔軟性を高める、疲労回復をいつも欠かさずにしっかり行うことで怪我のリスクを減らすことが大切です。そしてバットに快音を響かせてバッターの醍醐味を味わいましょう。