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野球で背番号8番を背負う意味とは?

2016 7/31 18:20
野球、8番
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背番号というのは、それぞれに意味があり求められている役割というのがある。そこで、今回は背番号8が意味する役割を紹介したい。

野球界における背番号8の意味

そもそも野球の背番号はいつ始まったのだろうか?起源は古く、1833年にはシンシナティのチームが要望したそうだが、正式な使用は1929年のニューヨーク・ヤンキースまで遡る。

日本で始めて使用されたのは1931年の高校野球(当時は選抜中等学校野球大会)からで、同じ年に行われた日米野球でも、背番号制が導入された。

野球界における背番号の意味は、少年野球や高校野球、大学野球などの学生野球でも異なるし、プロ野球になると明確にどこのポジションが何番と決まっている訳ではない。ただ、プロ野球でも、同じタイプの選手が同じ背番号をつけていたりすることがあるので、その辺を掘り下げてみたいと思う。まずは学生野球から見て行こう。

少年野球や学生野球の背番号8の意味

少年野球の場合、キャプテンが10番、監督が30番などと背番号が決まっている他は、基本的にポジションによって背番号が決まっている訳ではない。投手がキャプテンの場合は、少年野球における一般的なエースナンバーの「1」ではなく、10番をつけることになる。これはルールで決められている。

高校野球になると、レギュラーメンバーに1番から9番の背番号が割り当てられる。8番は中堅手(センター)のポジションの選手がつける。大学野球になると、監督やコーチ、首相を除けば基本的には背番号がポジションによって決まっている訳ではない。ただ、早稲田大学などは正捕手が6番、控え捕手が2番や8番をつけるという伝統がある。

プロ野球における背番号8の意味

プロ野球になるとどの選手が、どんな番号を付けても自由だ。 自分の好きな番号だったり、あこがれの選手の番号を選んだりするが、もちろん空き番号から選ぶことになる。

ただ、期待の新入団選手や、フリーエージェントでどうしても戦力として獲得したい選手がいる場合など、前につけている選手から剥奪して与えることもよくある話だ。

背番号18をエースナンバーとする球団は多いが、11番や47番を背負う投手も多い。あとは51番だ。もちろんイチロー選手の活躍の結果だ。

野球好きの方や贔屓球団がある方は、背番号8と聞けば「ああ、あの選手」と浮かぶ選手がいることと思う。背番号8を背負う選手にはどんな共通点があるのだろうか?

強打の外野手

背番号が一ケタの選手はそもそもチームの主力であることが多いのだが、背番号8を背負う選手を見ていると、強打の選手がその一角を担っているように見えてくる。

V9時代の巨人を支えた高田繁もその一人。守備の名手だが、極端なプルヒッターで、王貞治を育てた師匠でもある荒川博コーチが、コンスタントに30本塁打できるポテンシャルと認めていたほどだった。

その8番を高田繁から受け継いだのが、巨人のプリンス原辰徳(一時期外野手をしていた)。通算本塁打数382本の数字も立派だが、なによりも記憶に残る選手だった。

また、「ミスター赤ヘル」の山本浩二も強打の外野手だった。大卒選手の通算536本塁打は今も日本記録であり、オールスター通算14本塁打の記録も持っている。

堅守の内野手

強打の外野手がいる一方で、堅守の内野手に背番号8を背負う選手もプロ野球ではよく見受けられる。イメージ的には全く逆なのだが面白い。

最強の9番打者と言われた北海道日本ハムファイターズの金子誠選手もその一人。田中賢介との二遊間は、12球団一と言われた中日の「アライバ」コンビにも劣らないほどだった。

金子誠選手の前に背番号8をつけていたのが片岡篤史内野手。バッティングの方が注目されがちだが、PL学園で鍛えた守備力は、今でも高い評価を与えられている。

また、阪神タイガースで新人王になった久慈照嘉選手も守備の名手として知られ、同球団のOBである吉田義男になぞらえて「牛若丸2世」などと呼ばれることもあった。