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復活なるか桐生 惨敗後のレースで10秒05

2017 7/31 11:30きょういち
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出典 Rades/Shutterstock.com

 7月23日。東京・代々木公園にある織田フィールドは、湿度の高い生暖かい空気に包まれていた。

 関東学生陸上競技連合が主催する「トワイライト・ゲームス」という大会が行われていた。名前のごとく、レースは夕方から始まり、観客はビールを片手に飲みながら観戦するという、ちょっと変わった大会である。レースの合間には大音量で音楽が流れたりもする。

 織田フィールドは大きな競技場のサブトラックよりも簡素な作りで、観客席はあまりないものの、この日は異様な盛り上がりを見せていた。男子100メートルに10秒01の記録を持つ桐生祥秀(東洋大)が出場するからである。

日本選手権では4位

 桐生はこの1カ月前の日本選手権で、優勝候補の筆頭と目されながら、まさかの4位に終わり、100メートルでのロンドン世界選手権出場権を手にすることができなかった。

 「甘く見ていたわけじゃないけど、先のことばかり考えて足元をすくわれた」

 桐生はメディアに対して気丈に振る舞ったが、最後には涙もこぼれた。

 トワイライト・ゲームスは、それ以来のレース。桐生として、復活を期するためのレースであった。

やはりアベレージでは日本トップ

 100メートルは観客が総立ちで見守る中で行われた。織田フィールドの観客席はトラックに近く、かつ、高さも低い。10秒0台の走りを間近で体験できるということもあり、観客も興奮していた。

 レースはと言えば、桐生の圧勝であり、改めて日本男子短距離界に桐生という存在は必要だと再認識させるものだった。

 スタート直後から、ほかの選手を圧倒。体調は完璧ではなかったというが、その走りはほかの選手とは次元が違っていた。その速さに、観客からは「うおー」という声が響く。タイムは追い風0・6㍍で10秒05の大会新。10秒0台は今季4回目で、安定感で言えば日本のトップだろう。だからこそ、日本選手権での惨敗が悔やまれるのである。

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