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陸上競技の歴史にのこるちょっと面白いアクシデントの数々

2017 7/10 10:25茶色野うさぎ
マラソン
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Photo by Pavel1964/Shutterstock.com

世界中のアスリートが夢や名誉のために技やタイムを競い合う真剣な陸上競技界。そんな中でも、時にはちょっと笑ってしまうようなアクシデントというのが起きてしまう。今回はそんなアクシデントを5つ紹介したい。

19歳のゲブレセラシエ選手を襲ったアクシデント

エチオピア出身の長距離走選手である、ハイレ・ゲブレセラシエ選手は、「皇帝」とも呼ばれる長距離界のスターだ。そんな彼は1992年のジュニア世界陸上競技選手権大会に19歳で出場。10000mでそのアクシデントは起こった。
ゲブレセラシエ選手は序盤から終始、前には出ずに力をためる戦法をとった。いい位置をキープすると、最後はケニアのジョセファト・マチュカ選手の背後にぴったりと張り付き、ゴール手前の直線で追い抜きにかかる。
しかしこの走りにフラストレーションをためていたマチュカ選手が、抜かれた瞬間にゲブレセラシエ選手の後頭部を思い切り殴りつけてしまった。ちょっと痛そうだったが、結果的にゲブレセラシエ選手は後ろから押される形で加速、見事金メダルとなった。

毎日マラソンに出場したショーター選手を襲ったアクシデント

1970年代の最強ランナーとも呼ばれるアメリカのフランク・ショーター選手は、1973年に開催された毎日マラソンに出場した。前年のミュンヘンオリンピックで優勝していたショーター選手は大変な注目を集め、スタートから快調な走りを見せていた。
しかし10km以降雲行きが怪しくなってくる。ショーター選手はこの時なんと便意に襲われていたのだ。しかしそこは一流選手。審判員の許可をとると、沿道の観客のもっていた小旗を何本かゲット、わき道の草むらへ姿をくらますと素早く「大」の方を済ませる。そして小旗でお尻をふき、レースに舞い戻ってくるのだ。この間およそ20秒ほどの早業だった。
このあとショーター選手は快調に飛ばし、最後は独走状態で優勝。一流選手の力を証明した。

絶好調でオリンピックにのぞんだ谷口浩美選手を襲ったアクシデント

現在は東京電力陸上部の監督を務める谷口浩美さんだが、現役時代は旭化成のエースとして1980年後半から1990年前半にかけて活躍、ダイエーの中山竹通選手などと競い合った。そんな彼は1991年の世界陸上で、日本初の金メダルを獲得し、絶好調で1992年のバルセロナオリンピックにのぞんだ。
順調に先頭集団につけた谷口選手だったが、20㎞すぎの給水ポイントで後ろの選手にかかとを踏まれてしまう。勢いよく転倒した谷口選手はすぐに立ち上がり、脱げた靴を探して後方まで戻ってしまう。30秒ほどのタイムロスとなったが、この後挽回してなんとか8位入賞をはたした。
ゴール後のインタビューで照れながら「こけちゃいました~」と語った谷口選手は、みんなの記憶に残った。

オリンピックメダリストの有森裕子選手もアクシデントに襲われていた

女子マラソンで1992バルセロナ、1995アトランタと2大会連続のメダルを獲得した有森裕子さんも実はアクシデントに襲われていた。
松野明美さんとの代表選考を制してのぞんだバルセロナオリンピックだったが、試合当日にコンタクトレンズを片方だけなくすというアクシデントが発生。オリンピックの本番を片方のコンタクトだけつけて走ることになってしまった。片目しか見えない状況だったが、無我夢中で走る。
コースと給水に集中していた彼女はレース展開が見えておらず、途中で先頭にたったと勘違いする。ここから優勝するつもりで全力で逃げに入るとだんだん本当の1位を走るエゴロワ選手を発見。そのまま猛追モードにはいり、見事銀メダルという結果を残した。

ハーフマラソンに犬が飛び入り参加したアクシデント

2016年1月16日にアメリカのアラバマ州で開催されたハーフマラソンで、ほっこりするようなアクシデントが起こった。なんと近所の飼い犬がハーフマラソンに飛び入り参加してしまったのだ。しかし、この犬、悪さはまったくせず、ほかのランナーに混じってゴールまで完走、7位入賞のタイムを記録した。
完走したのはアラバマ州エルクモント在住のエイプリルさんが飼う雌犬ルディヴィンちゃん。トイレのため外に出したところ、人でにぎわうスタート地点を発見してまぎれこみ、そのままみんなについて走り続けたようだ。記録は1時間32分56秒で入賞しメダルもゲットした。ルディヴィンちゃんの人なつっこい部分が出てしまったほっこりするアクシデントだった。

まとめ

陸上競技の世界で起きたちょっと面白いアクシデントを5つピックアップして紹介した。全力で選手たちが取り組む中でおきるアクシデントは、後から気づくとクスッと笑えるエピソードが多い。それも陸上競技の魅力だろう。

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