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名古屋ウィメンズマラソン、その人気の秘密とは?

2017 7/10 10:25茶色野うさぎ
名古屋女子マラソン
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Photo by amnat11/Shutterstock.com

女性のための市民マラソン大会としてたくさんの参加者が集まる名古屋ウィメンズマラソン。いったいどんな大会なのか、気になっているランナーも多いだろう。今回は名古屋ウィメンズマラソンを詳しく解説していく。

世界も認める名古屋ウィメンズマラソン

名古屋ウィメンズマラソンは、マラソンフェスティバルナゴヤ・愛知のメイン大会として、2012年から毎年3月に開催されている女性限定の市民マラソン大会だ。初開催となった2012年には13114人が参加し、女子マラソンとしては世界最大規模を実現、ギネス世界記録として認められた。その後も年々参加人数は増えていき、2016年には19607人の女性が参加している。
またコースもアップダウンの少ない平坦なコースとなっていて、国際陸上競技連盟が認める優良なコースにしか与えられないゴールドラベルを獲得している。

完走率の高い名古屋ウィメンズマラソン

名古屋ウィメンズマラソンは完走率の高い市民マラソンだ。2016年には19607人が参加して19112人が完走、完走率は97.5%を記録している。
制限時間は7時間に設定されているが、混雑を考慮して参加者には6時間30分で完走することが求められる。一般的な市民マラソンは制限時間が5~6時間に設定されているものが多いので、名古屋ウィメンズマラソンの制限時間は比較的ゆるいといえる。
またコースも平坦で走りやすいコースなので、初心者の方はまず名古屋ウィメンズマラソンから始めるのがいいだろう。

女性が喜ぶ名古屋ウィメンズマラソン

名古屋ウィメンズマラソンでは女性が喜ぶ特典が用意されている。第一回から大好評なのが、大会オリジナルデザインのティファニーペンダントだ。これは完走した選手すべてに贈られるご褒美となっている。
さらに、爽やかな男性たちで構成された「おもてなしタキシード隊」が一人一人に手渡しをしてくれるといううれしい演出も。
ほかにも完走した方へは大会オリジナルデザインのNIKEタンクトップがプレゼントされるのだが、こちらも非常にかっこいいデザインになっており、自慢できる一品だ。

代表選考の舞台でもある名古屋ウィメンズマラソン

名古屋ウィメンズマラソンは一般の部以外にエリートの部というものが用意されており、世界や国内のトップランナーが参加するハイレベルなレースを楽しむことができる。
日本でも有数のマラソン大会であり、北海道マラソン、さいたま国際マラソン、大阪国際女子マラソンとならんで、女子マラソン日本代表の選考レースの一つになっている。
2017年は8月に世界陸上を控えるため、3月12日に開催された名古屋ウィメンズマラソンは世界陸上の代表をかけた最後の戦いとして大変注目を集める。

名古屋ウィメンズマラソン2017でニューヒロイン誕生

2017年3月12日、名古屋ウィメンズマラソンにて女子マラソンのニューヒロインが誕生した。スズキ浜松AC所属の安藤由香選手だ。
練習からかなりの手ごたえを得ていた安藤選手は、リオオリンピック銀メダリストのキルワ選手(バーレーン)と一緒に2時間20分を切るハイペースで先頭を走り続ける。35㎞くらいから徐々に差をつけられるが、最終的に2時間21分36秒という好タイムで2位、トップとわずか19秒差という大健闘だった。
彼女は22歳で、これが初マラソン。この記録は非常な驚きを持って迎えられた。腕を下げて体幹で走る忍者のような走り方も話題となり、新しいスターが誕生した。

まとめ

女性のための市民マラソン大会として発展を続ける名古屋ウィメンズマラソンの魅力を解説した。当日は名古屋市あげてのイベントとして様々な趣向が用意されており、参加者も観戦者も楽しめる一日となっている。女性ランナーのさらなる躍進に期待したい。