漆黒のユニフォームはあまりにも有名!西脇工業高校
兵庫県で駅伝の強い高校として真っ先に思い浮かぶのは、この西脇工業ではないだろうか。華やかなユニフォームが増えたなか、西脇工業の黒いユニフォームは異彩を放ち、遠くからでも「西脇工業が迫ってきた!」とハッキリわかる。
全国高校駅伝の出場回数は27回。うち優勝8回、2位4回、3位4回と、過去の成績を見ても圧倒的な強さだ。近年も5年連出場しており、その強さは衰えることを知らない。ここ3年は10位(2013年)、19位(2014年)、16位(2015年)と、優勝からは遠ざかっているものの、2015年に広島県の世羅高校に抜かれるまで優勝回数は最多(現在2位、世羅高校は9回)だった。
西脇工業と2強を誇った時代もある名門、報徳学園
どんなジャンルのスポーツにも顔を出す報徳学園。駅伝も例外ではなく、高校駅伝兵庫大会はもちろん、全国高校駅伝でも西脇工業とワン・ツーを争ったことがある。
全国高校駅伝は5年に一度、県代表の1校に加え地区代表からも1校出場できる年がある。兵庫県代表として2校が出場した1989年の第40回大会では報徳学園が優勝し、西脇工業が2位となり、兵庫県勢でワン・ツーを決めた。驚くことに、この時のタイム差はわずか1秒だった。ちなみに、県予選では4秒で西脇工業が優勝している。
県予選のみならず全国大会でも覇を競う報徳学園。強豪という名にふさわしい高校と言えるだろう。
二強に対抗し全国大会出場も経験した須磨学園
長らく続く西脇工業、報徳学園の二強争いに割って入ったのが須磨学園だ。創立は1922年と古く、もとは女子校だった。
1999年に男女共学となったため男子陸上部の歴史も浅かったのだが、初出場した2009年の高校駅伝県大会で6位に入賞し、一気に強豪高校として名乗りを上げた。以来、全国大会には2015年までの7年間で計4回出場している。これにより、兵庫県は西脇工業・報徳学園の二強に、須磨学園が加わり三強となった。
女子も2003年と2006年の全国大会で優勝している。2006年は当時エースだった小林祐梨子が2区で20人抜きを達成し、話題を呼んだ。小林はその後、女子長距離界のホープとして北京オリンピックの女子5000mにも出場している。