漆黒のユニフォームはあまりにも有名!兵庫県の雄、西脇工業高校
兵庫県で駅伝の強い高校として真っ先に思い浮かぶのは、この西脇工業ではないでしょうか。
今まで全国高校駅伝の出場回数28回、うち優勝8回、2位4回、3位4回と、過去の成績は圧倒的! 近年も5年連続全国大会出場と、その強さは衰えることを知りません。優勝回数の8回は、2015年に広島県の世羅高校に抜かれるまでは最多(現在2位、世羅高校は9回)と文句なしの全国屈指の強豪校です。
西脇工業のユニフォームといえば、黒い武骨なユニフォーム。近年華やかなユニフォームが増えた中で、かえって異彩を放ち、遠くからでもはっきり「西脇工業が迫ってきた!」とわかります。ただ、全国大会優勝は2002年以来遠ざかっており、ここ3年も10位、19位、16位と、やや強さに陰りが出てきているのがさみしいところ。かつてのあきれるほどの強さを取り戻してほしい、そう考えているファンは決して少なくありません。
西脇工業と2強を誇った時代もある名門、報徳学園
どんなジャンルのスポーツにも顔を出す報徳学園。駅伝も例外ではありません。
高校駅伝兵庫大会では西脇工業とワンツーを争うこと数知れず。全国高校駅伝は5年に1回県代表以外に各地区代表の1校が出場できる年があるのですが、1989年の第30回大会は全国大会優勝が報徳学園、2位が西脇工業と兵庫県勢でワンツーを決めるという恐るべき快挙を達成したこともあります。ちなみに、この時のタイム差はわずか1秒、県予選では西脇工業が優勝しましたが、その差もわずか4秒でした。
県予選のみならず全国大会でも覇を競う報徳学園。強豪という名にふさわしい高校と言えるでしょう。ユニフォームは上下とも緑一色。黒と緑の争いは今日も続いています。
第3極現る!2強に対抗し全国大会出場も経験した須磨学園
長らく続く西脇工業、報徳学園の2強争いに割って入ったのが須磨学園でした。創立は1922年と歴史は古い学校ですが、もとは女子校として誕生。そして1999年に男女共学となり、高校駅伝県大会に初出場したのは2002年と、男子陸上部としての歴史は浅い高校です。
しかし、その後めきめき力をつけ、2009年に全国大会初出場。その年に6位入賞と、一躍兵庫県の駅伝強豪高校として名乗りを上げました。以来2015年までの7年間で4回の全国大会に出場。兵庫県は西脇工業・報徳学園に続き、3強時代に入りました。
また、男子駅伝と同日に行われる女子駅伝では2003年と2006年に2度の全国優勝を誇り、特に2006年には当時のエース小林祐梨子選手が2区で20人抜きを達成して話題を呼びました。その後も小林選手は女子長距離界のホープとして北京オリンピックの女子5000m出場を果たしています。
まとめ
華々しい活躍を誇る兵庫県の高校駅伝強豪校ですが、実は宮城の仙台育英高校、広島の世羅高校の台頭などもあり、男子は2002年の西脇工業、女子は2006年の須磨学園以来全国優勝はなく、
それどころか入賞の8位以内も逃すなど、強豪と言われた兵庫県は近年影を潜めてきます。
近い将来、兵庫県の高校が再び優勝争いをしてくれる日が待ち遠しいですね。
以上「【覇権を取り戻せ!】陸上の華・兵庫県の駅伝強豪3校」でした。