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オリンピックの代表選考の場となる「日本陸上競技選手権」とは

2017 7/10 10:25masumi
日本陸上競技選手権
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出典 Degueulasse

オリンピックに出場するためには、厳しい選考基準を満たす必要がある。 陸上競技の代表選考の場として重要なのが「日本陸上競技選手権」だ。選手はまずこの大会に出場できるように日々努力している。 「日本陸上競技選手権」について、歴史や選考会でのエピソードなどを含めて紹介する。

「日本陸上競技選手権大会」とは

「日本陸上競技選手権大会」とは、日本のトップクラスの選手が出場する、陸上競技の全国大会だ。名称は略して「日本選手権」とも呼ばれている。
現在は日本陸上競技連盟が主催し、毎年6月もしくは7月に開催されている。開催場所は長きにわたって国立競技場を中心とする首都圏となっていたが、1996年の第80回大会以降は持ち回りとなり、全国各地の陸上競技場で行われている。
競技種目はトラック競技とフィールド競技で、競歩、マラソン、クロスカントリーなどは日時と会場が異なる場合がある。オリンピックをはじめ、世界選手権などの国際大会の選考会も兼ねており、日本の代表選手が選出される重要な大会だ。

「日本陸上競技選手権大会」の歴史

第1回大会は1913年、陸軍戸山学校新運動場で行われた。主催したのは大日本体育協会で、この時の名称は「全国陸上競技大会」だった。
大日本体育協会による開催は第11回まで続き、全日本陸上競技連盟が組織された1925年からは、同連盟が大会を主催している。女子の競技が加わったのは、この後の第12回大会からだ。
1941年から1945年までは、第二次世界大戦の影響で休止となり、終戦後の1946年、日本陸上競技連盟が組織されて再開された。
これ以降は次第に競技種目が整備され、種目が増えるにしたがって、大会規模も大きくなっていく。

「日本陸上競技選手権大会」へ出場するには

日本陸上競技選手権大会に出場できるのは、日本陸連に登録されている日本国籍の競技者の中で、事前に定められた厳しい基準をクリアした選手のみだ。
基準の主なものとしては「参加標準記録」がある。「参加標準記録」とは、競技大会への出場を許可する基準として選手に対して設定される共通の基準値だ。出場を目指す選手は、事前に公式記録が残る別の大会などに参加し、そこで参加標準記録を突破しておく必要があるのだ。
このほかには、前回大会で優勝した選手や成績優秀者など、大会によっていくつかの資格基準が定められる。出場資格が得られるのは厳しい戦いに勝利した上位選手のみという難関なのだ。

オリンピック3大会出場。女子短距離「福島千里選手」

2016年6月に行われた日本陸上競技選手権大会は、同年に開催されるリオデジャネイロオリンピックの選考会を兼ねていた。長い歴史の節目となる第100回目の記念大会で、会場となった愛知県名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムは、期間中6万人を超える来場者で賑わった。
この大会で、福島千里選手は、女子100メートルと200メートルで優勝し、6年連続の短距離2冠を達成した。200メートルでは自身の持つ日本記録も更新している。
この結果をもって、福島選手はリオデジャネイロオリンピックの日本代表入りが決定した。北京、ロンドンに続き、女子100メートルでは初となる3大会連続出場となったのだ。

注目選手による決勝戦。男子100メートル

2016年の日本陸上競技選手権大会では、男子100メートルも大きな注目を集めていた。桐生祥秀選手、山縣亮太選手、ケンブリッジ飛鳥選手と実力のある選手が出場し、熾烈な争いになることが予想されていたからだ。
3選手とも予選を順調に勝ち上がり、そろって挑んだ決勝レースでは、ケンブリッジ選手の後半の追い上げが素晴らしく、中盤までトップを走っていた山縣選手を抜いてゴールに飛び込んだ。桐生選手は序盤で右足にトラブルが起こり、本来の走りはできなかったものの3位に入った。
この結果も含めた成績により、3選手とも見事リオオリンピックへの出場権を獲得したのだ。

まとめ

日本でオリンピックを目指している陸上選手たちは、まずオリンピックの選考会である「日本陸上競技選手権」を目標としていることが分かったと思う。 その「日本陸上競技選手権」も、ひとつひとつの試合を勝ち抜いて、基準を満たす記録を出し、やっとたどり着ける日本最高峰の大会なのだ。 オリンピックへと続くこの大会で、トップ選手たちの熱い戦いを応援しよう。

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