インターハイという大会について
インターハイというのは通称で、「全国高等学校総合体育大会」というのが正式名称になる。「高校総体」や「総体」といった呼び方をすることもある。全国高等学校体育連盟が主催する高校生のスポーツの祭典で、毎年8月を中心にさまざまな競技の全国大会が1ヶ所で開催される。
開催する場所は各都道府県、または地域の持ち回りとなっていて、毎年変わっていくため、地方色を楽しめるイベントにもなっている。第1回大会は1963年に開催され、総合開会式には毎年皇太子さまが参加されるなど、歴史と伝統のあるスポーツ大会として確立されている。
インターハイで開催されている競技
インターハイの開催期間は、その年にもよるが、だいたい7月の終わりから8月20日までということが多くなっている。開催期間中は、前半は陸上競技をメインに進行し、後半は水泳競技がメインになっていく、というのがプログラムの大枠として定着している。
インターハイとして開催される競技は非常に多く、30種類以上にものぼる。上記の競技以外には体操・新体操、自転車、サッカーなどの球技、ボクシング、相撲、柔道などの格闘技といった主要な競技はもちろんのこと、ボートやカヌー、登山競技など、意外と知られていない競技も開催されている。
インターハイに出場するための基本的な資格
インターハイに参加するための基本的な資格としては、まず全日制の高等学校の生徒であることが挙げられる(中等教育学校後期課程を含む)。そして所属する学校が高体連に加盟していることや、その学校で部活に登録していることなどが必要になってくる。
また、転校してから6ヶ月未満の生徒は出場できないといった取り決めもあり、安易に転校してチームの強化ができないようにしてある。その他には、健康診断を受診していることなども決められていたり、留年して何回も出場できないように同一学年での出場は1回限りという取り決めもされている。
陸上競技でインターハイに出場するには?
それでは、具体的に陸上競技で出場するためにはどうしたらよいのか見ていこう。実は、競技によって代表の取り決めが違っていて、団体競技の場合は各都道府県の代表として1チームの出場が確定している。また、開催地枠や参加校が多い都道府県では2枠が与えられるなどのわかりやすい形で決まっていく。
陸上競技の場合は、こういった都道府県枠というものがなく、支部大会、県大会、地方大会とすべてで上位に入る必要がある。だいたい上位6位以内が次の大会に進出できるので、最終的に勝ち上がった地方大会で6位以内に入賞するというのが具体的な目標になってくる。例外として競歩と混合競技は4位以内となっているので注意が必要だ。
インターハイ出場をかけた戦い
最後に、人口の多い東京都大会がどんな大会になっているか、紹介する。
東京都の場合は人口が多いこともあり、支部が第6支部まである。まずこの6つの支部大会を勝ち上がった選手が東京都大会に出場できる。男子100mを例に挙げると、支部大会では8名参加の予選レースが15組ほど組まれており、100名以上が参加していることになる。まずこの中で予選1回、決勝1回のレースを行い、上位6位に入って都大会出場を目指す。
そして集まった6名×6支部の36名に特別枠を加えた40~50名ほどで都大会が開催され、予選、準決勝、決勝の3レースを行い、上位6位以内を目指すわけだ。勝ち上がった選手はさらに南関東の地方大会で上位6位に入ることで、ようやくインターハイの出場権を獲得できる。
まとめ
インターハイに出場するまでには、そのシーズンを、怪我を防ぎ、体調管理をしっかりと行い、良い調子で乗り切らないといけないので大変だ。
簡単ではないが、夢の舞台を目指してがんばろう!