今年はかなり熱い「日本陸上競技選手権大会2017」
日本の陸上競技の最高峰の舞台である「日本陸上競技選手権大会」は、毎年6月にトラック競技、フィールド競技をまとめたメイン大会が開催される。日本国内の最高タイトルというのももちろんだが、8月に開催されるオリンピック、世界陸上の代表選考の舞台にもなっている。
2017年は大阪府のヤンマースタジアム長居にて6月23日から25日の日程で、夏に開催される世界陸上の代表選考も兼ねて開催される。昨年のリオオリンピックで活躍した選手や、期待の若手たちがぞくそくと集まる大会になると思うので要チェックだ!
2017年は短距離が熱い
昨年のリオオリンピックで活躍したケンブリッジ飛鳥選手、桐生祥秀選手、山縣亮太選手、飯塚翔太選手の4人は2017年も間違いなく本命になるだろう。海外でのトレーニングや大会の経験も着々と積んでおり、安定した走りを見せられるようになってきている。4人とも男子100m、男子200mのどちらも可能性を秘めており、激戦が予想される。
男子400mではリオオリンピックで不本意な結果に終わったウォルシュ・ジュリアン選手が雪辱に燃えている。女子はやはり福島千里選手が中心になりますが、伸び盛りの若手がどれだけ食らいつけるかが楽しみだ。
2017年の長距離走では若手の成長に期待
トラック競技の長距離となると世界との差を痛感する機会も多くある。しかし、こちらでも海外で経験を積む選手が出てきているので、競争も高まり、レベルアップが期待されている。その本命となるのは昨年の大会で男子5000m、男子10000mの二冠に輝いた大迫傑(おおさこすぐる)選手だ。
アメリカ・オレゴン州を拠点としてプロランナーとして活躍する大迫選手は、他の選手にも大きな刺激を与えている。他の有力選手としては、村山紘太選手、設楽悠太選手、一色恭志選手などが日本代表を目指して絡んでくるので激戦となるだろう。
2017年の若手注目株その1、サニブラウン・ハキーム選手
昨年のリオオリンピック出場は叶わなかったが、ぜひ注目したい選手の一人がサニブラウン・ハキーム選手だ。父親が元サッカー選手のガーナ人、母親が元陸上選手の日本人というハーフの彼は、抜群の身体能力を持っている。
2015年、17歳で出場した日本陸上競技選手権大会では男子100m、男子200mともに2位に入る強さを見せ、一躍注目を集める存在となった。2016年にはハムストリングの肉離れという大けがを負い、治療に専念することになってしまったが、2017年の復活に期待が高まっている。
2017年の若手注目株その2、齋藤愛美選手
女子の短距離走の中で将来の期待が高まっているのが齋藤愛美選手だ。2015年、高1で出場したインターハイで女子100mの決勝に進出して頭角を現した。
2016年には高2という若さで日本陸上競技選手権大会に出場、女子100m、女子200mで福島千里選手に次ぐ2位という成績を収めて周囲を驚かせた。続く8月のインターハイでは女子100m、女子200m、女子4×100mリレーの3冠を達成、同世代の中では無敵の強さを誇るようになっている。
伸び盛りの彼女が2017年にどれだけタイムを伸ばしてくるかに注目が集まる。
まとめ
2017年の日本陸上選手権大会の見どころや注目選手を紹介してきた。世界陸上の代表の座や日本最強という名誉をかけて、有力選手たちの激しい戦いが予想される。テレビでも放送されるが、こんな機会はあまりないのでぜひ会場にも足を運んで見てみてはいかがだろうか!