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2017年の箱根駅伝のダークホース?創価大学駅伝チームの紹介

2016 11/25 11:06
駅伝
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Photo by lzf/shutterstock.com

今年も残すところあと2ヶ月を切りましたね。大学3大駅伝のうち、出雲駅伝、全日本大学駅伝が終わり、残すは箱根駅伝のみとなりました。今回はその箱根駅伝でダークホース的な存在になりうる創価大学について紹介します。

創価大学の駅伝部とは?

創価大学駅伝部は、陸上競技部の中に駅伝部として存在します。部の創部は1972年と比較的歴史の浅いチームです。創部当初こそ目立った成績を残せていませんでしたが、徐々に大学の支援もあり、戦える環境が整っていきます。
1990年にはスポーツ推薦制度を導入しチームの強化を始め、2003年には学連選抜として、創価大学から箱根駅伝を走る選手が出てきました。また、2008年に陸上部専用のグラウンドが整備されると、2014年に行われた箱根駅伝予選会で10位に入り、2015年箱根駅伝に初出場を果たします。後述する2017年の箱根駅伝本選にも出場が決まり、勢いのあるチームだと言えます。

全日本大学駅伝対校選手権・出雲駅伝での成績

部としての歴史は、他校の駅伝チームに比べると、比較的歴史の浅い創価大学駅伝部。大学3大駅伝と呼ばれる、出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝。その中で、出雲駅伝と全日本大学駅伝の2大会へは、学連選抜出場はあるものの、チームとしての出場を果たしたことはありません。
出雲駅伝と全日本大学駅伝は、関東のチームのみで戦う箱根駅伝とは異なり、全国のチームが出場する大会であり、関東から出場できるチーム数が箱根駅伝よりも限られるため、出場権を得ることが難しいのです。
この2大会に出場することにより、チームの調子がわかったり、他校の様子を伺ったりと、のちの箱根駅伝の戦略にもつながってきます。注目度は箱根駅伝の方が高いかもしれませんが、創価大学には今後もこの2大会への出場を期待したいところです。

本選への期待をうかがわせた箱根駅伝予選会

創価大学は、2015年の箱根駅伝第91回大会に、初出場を果たしたばかりのチームです。初出場時、順位は20位と少しほろ苦い箱根デビューとなりました。また、翌2016年の第92回大会には予選会で13位と出場権を逃すなど、まだまだ本選出場が定着しているわけではないというのが現状です。2017年の第93回大会では予選会を3位という好成績で突破し本選出場を決めており、本選での活躍が期待されます。
2013年の第89回大会では予選会で本選出場を決めた日本体育大学が本選で総合優勝するという前例もあり、シードではなく、予選会から這い上がったチームでも本選にて上位争いに食い込む可能性が十分にあります。今回、同じく予選にて本選出場を決めた創価大学に注目してみてください。

創価大を引っ張る留学生

2回目の箱根駅伝に出場する創価大学において、唯一の留学生選手として予選会でも活躍したムソニ・ムイル選手を紹介します。ムイル選手はケニア出身で現在創価大学1年生です。創価大学駅伝部の留学生リクルート活動によって入部が決まったムイル選手は、選手としての成績だけでなく、人物面でも大変評価され、入部につながったそうです。
このムイル選手は1年生ながら予選会のメンバーに選ばれると、個人成績で3位に入る好成績を残します。個人順位の上位のほとんどを留学生選手が占める結果となった予選会において、ムイル選手もしっかりと自身の役割を果たしチームの2回目の箱根駅伝出場に貢献しています。ぜひ本選でも注目したい選手です。

2017年箱根駅伝の展望

青山学院大学や東洋大学などの強豪校と争うこととなる箱根駅伝における、創価大学の展望を書きたいと思います。
前回の初出場時は、予選会は10位でギリギリの出場、本選においても20位と、初出場の難しさもさることながら、やはり順位から見ると出ることで精一杯だったという印象がぬぐえません。しかし、今回は、予選会では3位に入り、留学生選手の活躍もみられるなど、前回出場時以上に力があるチームだと言えます。優勝候補に挙げられる実力校などとの力の差はないとは言えませんが、今回はシード権を狙える位置にいるのではないでしょうか。
駅伝部主将のセルナルド祐慈選手は、“積極的に前で戦います”(本人のTwitterより)、と語っており、前回大会を上回る順位を残すことが期待されます。

まとめ

ここまで創価大学駅伝部についてくわしく紹介してきました。どうしてもタイトル争いへ期待がかかるチームに注目が集まりがちですが、前回出場を経て成長し、大会のダークホースとなる可能性のある創価大学にも注目してみてください。