ニューイヤー駅伝とは
ニューイヤー駅伝は箱根駅伝に先駆けて行われる駅伝であり、元旦の朝に開催されています。一年のうちで一番最初の駅伝大会となります。このニューイヤー駅伝の正式な名称は全日本実業団対抗駅伝競争大会と言います。それが新年最初の駅伝という事でニューイヤー駅伝と呼ばれるようになりました。
この駅伝では名前の通り実業団の日本一を決める大会となっています。1957年に開催され第31回大会までは新年に行われておらず、12月半ばに行われていました。それが第32回大会から元日に行われるようになり、現在に至っています。これにより、ニューイヤー駅伝は元日に開催され、2日と3日には箱根駅伝が開催されるスケジュールとなりました。
ニューイヤー駅伝に出場するには
名前の通りの実業団日本一を決定する大会である事から、クラブチームは出場する事ができません。そして、前年の秋に予選が各地区で開催されるのですが、第52回大会まではシード権として本大会の上位15位以内に入る事ができれば、次回は予選が何位であろうと出場する事ができていましたが、第53回大会からはそういったシード権は廃止され、純粋に予選の上位入賞を果たさないと出場する事ができなくなりました。
この大会には箱根駅伝で輝かしい成績を収めた選手が多く出場している事から、非常にレベルの高い大会である事でも知られています。
ニューイヤー駅伝のみどころ
元日に行われるニューイヤー駅伝は、過去に箱根駅伝の有名な選手も出る事から非常に人気のある駅伝となっています。
そんな駅伝のみどころは、まずスターターとして群馬県知事が行うところです。それから選手は群馬県庁をスタートし、全長100kmの7区間を走り再び群馬県庁へとゴールします。群馬県南部の前橋市や伊勢崎市などの主要な都市を通過し、1周します。県庁をスタートしてから国道17号を通るところで、全体的に団子状態での混戦になります。この時高崎観音が眺められます。
途中5区では激戦になる事がある県道316号に入ります。ここでは非常に大きな高低差区間でもあり、赤城おろしと呼ばれている向かい風の影響もあり過酷な戦いが強いられます。
最後の区間では平坦なコースになるため、壮絶な争いを見る事ができます。最後の区間で、日本一が決定する瞬間でもある事から栄光の7区と言われています。コースはフラットな道から高低差の激しい道、そして何よりも向かい風の影響なども受けながら疾走する選手の姿はどこの区間も見ものでもあります。
元旦最初の駅伝であり、駅伝最初の日本一が決定するニューイヤー駅伝だからこそ、人気の度合いもうかがう事ができますね。
まとめ
ニューイヤー駅伝の出場資格からさまざまな事について紹介しました。出場している選手は一年の最初に日本一になれるかどうかが決まる駅伝なので、気合の入り方も違うため、観戦者も熱が入ります。寒い時期ではありますが、熱い戦いが見られるニューイヤー駅伝も今後ますます目が離せませんね。