「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

箱根駅伝と国立大学の関係について調べてみた

2016 10/11 18:34
大学 日本
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Pavel1964 / Shutterstock.com

お正月の風物詩として国民に愛される箱根駅伝。近年、この一大イベントに国立大学が出場していないことは皆様お気づきでしょうか。本記事では箱根駅伝と国立大学の関係について調べてみました。

箱根駅伝の出場資格

はじめに箱根駅伝についての基本的な話をしていきます。箱根駅伝は正式名称を「東京箱根間往復大学駅伝競走」といい、全国大会である「全日本大学駅伝」の予選として行われる関東地方の地区大会として開催されます。そのためまず関東地方にある大学しか出場できません。
その中から学校として箱根駅伝本戦に出場できるのは、前年の大会で10位以内に入ってシード権を獲得した10校と予選会の記録が上位の10校、合わせて20校に参加資格が与えられます。

箱根駅伝・予選会の壁

ここまでの説明で勘のいい方はわかってしまったかもしれませんが、予選会の10位に入ることが国立大学には難しいくらいレベルが上がってしまっているというのが答えになります。毎年予選会には国立大学が参加して本戦出場を目指していますが、10位以内というのはとても高い壁として立ちはだかっています。
本戦に最も最近出場した国立大学は筑波大学で、1994年の第70回大会までさかのぼります。これも70回大会を記念して枠を増やしたことによる特例としての出場でした。

箱根駅伝・2015年予選会の結果

2015年予選会の結果をピックアップして見てみましょう。予選会は20kmのコースを走り、10名の合計タイムで競います。49校の大学が参加して、そのうち国公立大学は11校となっています。最も良い成績だったのが22位に入った筑波大学で、タイムは10時間36分58秒。予選会10位に入った上武大学からは24分54秒の差をつけられました。
これは単純に10名で割ると一人当たり2分半のタイム短縮をしなければいけない計算になります。現状でかなり厳しいというのがおわかりになると思います。

国立大学の過去の成績は?

過去の成績をひも解くと、国立大学も箱根駅伝に出場してがんばっていたことがわかります。1920年に開催された第1回箱根駅伝の優勝チームはなんと先ほど挙げた筑波大学の前身である東京高等師範学校で、校名は変わっていますが、第70回大会までに62回の出場を果たしています。これは全出場校の中でも9位に入る数字です。
他にも横浜国立大学は第23回から32回大会まで10回連続出場を果たし、最高位8位という記録を残しています。

箱根駅伝の本戦出場という夢

過去の成績から徐々に状況が変わってきて、私立大学優勢の現状に至るということが理解できました。しかし、そんな現状を変えようという活動も少しずつ動き始めています。
その一つとして筑波大学では「筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト」というものが2011年から始動しています。第1回の箱根駅伝の優勝校である筑波大学を再び箱根の舞台へ上げたいという人たちの強い思いで始まりました。クラウドファンディングで強化費用を集めたりしながら少しずつではありますが夢をかなえようとしています。

まとめ

箱根駅伝と国立大学の関係を歴史をひも解きながらまとめてみました。私立大学の勢いはすごいものがありますが、その中で国立大学が予選会を勝ち上がるというのはとてもロマンのある夢だと思います。

関連記事

おすすめの記事