「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

シード権へ挑戦!2017年箱根駅伝へ国学院大学を分析

2016 10/3 15:52
駅伝
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Dmitri Ma/ Shutterstock.com

全国の大学駅伝ファンの方へ!
3年ぶりの箱根駅伝の出場を目指すのは国学院大学がどのような活躍が期待できそうなのか知りたいと思いませんか?
同大の戦力を分析してご紹介します。

箱根駅伝初出場は2002年で事実上の最下位

陸上競技部が1890年に創設された伝統のある国学院大は、初めて箱根駅伝に出場したのは第77回大会(2002年)のことでした。その時の順位は15チーム中14位で、東海大学が2区で途中棄権してしまったため事実上の最下位でした。1位の順天堂大との差は31分50秒。
シード権内の9位山梨学院大との差は16分37秒、13位の平成国際大との差は11分30秒と、データからはかなり突き放された最下位だったことが読み取れます。

2011年の箱根駅伝は往路6位

箱根駅伝の予選会を7位で通過して2年ぶりに出場した79回大会(2004年)は20校中14位。今大会から出場枠が4校増えた(これにオープン参加の関東学連選抜が加わる)ことで出場を果たすことができましたが、全ての区間順位が二桁と低調(3区の11位が最高、2区の19位が最低)でした。
同校の最高順位は87、88回大会の10位。4年ぶりの出場となった87回大会(11年)は予選2位と好調な勢いを持続させて往路も6位と健闘しました。

箱根駅伝で初のシード権獲得は2011、12年

国学院大は初のシード権を獲得した87回大会から91回(2015年)まで5大会連続で箱根駅伝に出場しています。この5大会の成績は87大会から数えて10、10、14、17、14位。一時はシード権が獲得できたものの、その後は低調な成績となっています。最後に出場した91回大会は予選2位と好調で、一桁順位を獲得できた区間は3つ(3、9、10区)ありました。
しかし、2区で17位、3区は20位(最下位)と序盤での出遅れが響いて往路は19位。復路で盛り返したものの、予選会での勢いを生かすことはできませんでした。

国学院大学の1万メートル上位平均は全体の11位

これらの戦績を踏まえて国学院大の現在の戦力を紹介します。1万メートル上位16人による平均タイムは29分24秒34(2016年8月現在)で、92回大会9位だった中央学院大よりも速いです。全体でも11位にあたる記録なので、予選会でも上位通過が予想されます。
同大部員の1万メートル上位16人(自己最高)はいずれも30分を切る記録で、誰がレースに出てもおかしくない成績を残していますから、本戦に出ることができれば予想を覆す活躍ができるかもしれません。

箱根駅伝のシード権に食い込めるタイムは?

国学院大の軸となるのは4年の蜂須賀源選手(4年)です。1万メートルは28分55秒95で、チーム唯一の28分台を記録しています。ただ、上位記録のほとんどが4年と3年で占められ、ベテラン頼みのレースに頼らざるを得ない展開にもなりそうです。92回大会ではシード権に食い込める10位のタイムは11時間15分21秒でした。
91回大会はハイペースな展開で10位の大東文化大が11時間11分15秒でしたから、シード権は11時間10分台前半が一つの目安と見ることができ、このタイムに到達できるかが鍵となるでしょう。

まとめ

2年ぶりの箱根駅伝出場へ好タイムが期待できる国学院大。シード権を獲得するためには、91回大会より3?5分程度タイムを縮める必要があり、チームの奮起に期待と注目が集まるでしょう。

以上「シード権へ挑戦!2017年箱根駅伝へ国学院大学を分析」でした。