2014、15年と箱根駅伝9位も、16年は18位
まず、大東文化大学の箱根駅伝における近年の成績を比較していきましょう。
2013年に予選会を経て3年ぶりに出場した89回大会では、1区で区間5位の力走もありましたが最終順位は12位でした。14年の90回大会は8区で最高の7位まで順位を上げて10位でシード権を獲得。15年の91回大会も波の少ない安定したタスキリレーで中位を保ち続けて総合10位でフィニッシュ。しかし、16年の92回大会は1区から19位と大きく出遅れると、浮上のきっかけをつかめず18位でゴールと悔しい結果に終わりました。
2016年の箱根駅伝の敗因は山登りの5区にあり
9位で2年連続のシード権を獲得することができた15年と、18位に沈んだ16年大会ではレース展開にどのような違いがあったのでしょうか。15年(11時間11分15秒)と16年(11時間28分45秒)では総合タイムで17分もの差が発生しています。16年の敗因は、往路にあると言っても過言ではありません。往路は総合20位で、特に山登りの5区での遅れが目立ち、前回大会との区間タイム差は約8分も差があります。
15年は5区で市田宏選手(4年)による区間4位の力走が貢献しましたが、16年は林日高選手(2年)でタイムを落として浮上のきっかけをつかめなかったのが大きいでしょう。