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大学アメフトにおける関西と関東の人気の違いはなぜ?

2017 3/3 09:51出井章博
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Photo by Sylvain Legare/Shutterstock.com

大学アメフトのおいて、長年言われ続けている人気の違い。西高東低などと揶揄されることもあります。そこで、大学アメフトにおける関西と関東の人気の違いはどこにあるのか、その理由を考察してみました。

大学アメフトにおける関西と関東の人気の違い

学生アメフトにおいて、人気は西高東低と言われています。実際、大学のチーム数だけで言うと、関東が95チームに対し、関西が53チームで、関東の方が多いです。
にもかかわらず1試合あたりの観客動員数は、関西1部リーグで約2,300人と関東リーグの1.5倍を動員しています。関東では1万人を超える試合はなかなかありませんが、関西1部リーグでは強豪校同士の対決で1万人を動員することも珍しくありません。グッズの売り上げにも人気は顕著に現れていて、関西学院大学ファイターズの売り上げは年間1,000万円を超えます。

関西で人気の理由その1・甲子園ボウル

大学アメフトにおいて関西が人気である理由の1つに甲子園ボウルの存在があげられます。甲子園ボウルは1947年に始まり、関西と関東の大学アメフト王者が激突する形で行なわれてきました。
2009年からは全国にある8つの大学アメフト連盟によって行われる全日本選手権の決勝の舞台となっています。もちろん甲子園ボウルという名の通り、舞台は兵庫県西宮市にある阪神甲子園球場です。大学アメフトの最高峰の試合が関西で行われるわけですから、その試合を見てファンが増え、関西の人気を押し上げているのです。

関西で人気の理由その2・関西学生アメフト人気を引っ張る関西学院大学

甲子園ボウルが関西の人気を押し上げていることをお伝えしましたが、その甲子園ボウルにおいて最多出場、最多の優勝記録を持っているのは関西学院大学ファイターズです。関西学院大学ファイターズは、2016年までに、実に50度の出場、そして、引き分けの両校優勝4回を含む28度の優勝を誇ります。
これは他校を圧倒的に上回っています。出場数、優勝数共に2位は関東の日本大学フェニックスですが、数字の差は歴然。半世紀以上安定して強さを誇るのは関西学院大学ファイターズだけです。強いチームはファンが増えますので、人気が上がっていきます。その関西学院大学ファイターズに引っ張られるように他の関西のアメフトチームにもファンが増えていきました。

関西で人気の理由その3・京都大学の躍進

関西の大学アメフトが、関西学院大学ファイターズの1強だったなら、ここまでの人気になっていなかったかもしれません。関西学院大学ファイターズには、良きライバルとして、1970年代から1990年代まで京都大学ギャングスターズの存在がありました。
1976年に京都大学ギャングスターズは、関西リーグの最終節で関西学院大学ファイターズを21対0で退けますが、それは関西学院大学ファイターズが1948年から続けていた145連勝をストップするものでした。
1982年には関西学院大学ファイターズの甲子園ボウル連続出場を33でストップし初出場すると、翌1983年には甲子園ボウル初制覇、この年からアメフト日本一を決めるライスボウルも制し、その後1990年代半ばまで熾烈なライバル関係を演じ、関西大学アメフト人気に拍車がかかりました。

関西で人気の理由その4・アメフトファンの裾野を広げる努力

大学アメフトにおいて、関西の方が関東より人気が高い理由に、ファンの裾野を広げる努力も上げることができます。関東の大学アメフトの試合では、土ぼこりの舞う土のグラウンドで行われることもありましたが、関西の大学アメフトにおいては芝のグラウンドで行う努力が続けられてきました。
さらに、アメフトの難しいルールも、40年以上前から試合会場でアナウンスされ、ファンが戦術なども理解してアメフトを楽しむことができるように工夫してきました。現在は、関西リーグはテレビ中継され、さらに大学アメフトの人気を押し上げています。残念ながら関東の大学アメフトをテレビで見る機会はあまりありません。

まとめ

大学アメフトにおける関西と関東の人気の違いを考察しました。甲子園ボウルや関西学院大学ファイターズの存在は大きいですが、さらにファンの裾野を広げる努力が払われ続けているのは素晴らしいことです。大学アメフトの人気の西高東低は、このまま続くのでしょうか?関東の大学アメフトの巻き返しが期待されます。

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