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観戦前に知りたい、アメフト装具の基礎知識5つ

2016 12/1 16:42
アメリカンフットボール
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Photo by Richard Paul Kane / Shutterstock.com

アメフトを観戦するとき、選手がどのような装具を付けているのかを知っておくと、より楽しく観戦できます。 どのような目的で装着しているのか、効果や付け心地はどうなのかについて、詳しくご紹介します。

装具の基礎知識

アメフトの装具とは「防具」と「ユニフォーム」の総称です。アメフトの防具は、すべて合わせると8kgもある重装備です。装具があるおかげで、選手がけがをしなくて済みます。負傷軽減効果もあるため、アメフトの選手には必要不可欠な存在です。 また、装具は正しく装着していないと「反則」扱いになります。装具の付け心地が良いと選手のパフォーマンス向上につながります。特にユニフォームは、デザイン以上に「機能性」を重視しているのが特徴です。

アメフトのヘルメットについて

1トンの衝撃にも耐えられると言われるほど、アメフトのヘルメットは頑丈です。ヘルメットには頭部を守る役割があり、表面はプラスチックに覆われています。ヘルメットの中にはウレタン製のパッドが入っており、衝撃吸収の役割をしています。ゴムチューブも入っており、空気圧によってフィット感を調節するのが役割です。 ヘルメット以外にも、顔面を保護する「フェイスマスク」や、顎の部分に装着してヘルメット固定をする「チンストラップ」があります。

アメフトのショルダーパッドの役割

アメフトのショルダーパッドは、別名「プロテクター」とも呼ばれています。ショルダーパッドには、肩を守る以外に、胸や背中を保護するという役割もあります。 ショルダーパッドの特徴は、ポジションによって形状が異なる点です。たとえば、パスに関わるポジションでは「肩を動かしやすいショルダーパッド」が選ばれています。また、軽くて薄いタイプが好まれます。 プラスチックカバーで覆われているという点は、どのショルダーパッドでも共通しています。

装具には、さまざまなパッドがある

肩パッド以外にも、アメフトにはさまざまなパッドがあります。膝を保護するニーパッド、お尻を保護するヒップパッドなどをユニフォームの下に装着しています。 また、「サイパッド」と呼ばれる防具もあります。サイパッドの「サイ」は太ももという意味があり、太ももを保護する役割を果たしています。ユニフォームの下にサイパッドも装着するため、下半身の衝撃対策も万全となっているのが特徴です。観戦していても存在に気付きにくいものですが、とても重要なアイテムです。

マウスピースとユニフォーム

マウスピースといえばボクシングのイメージが強いですが、アメフトでも必要な装具です。プレー時に口に入れて噛みしめることで、頭部への衝撃を和らげます。アメフトは防具の装着が不十分だと頚椎損傷のリスクがあるため、十分に注意する必要があります。実際にはプレー前にしっかりと装着されているかチェックが入ります。 ユニフォームは体にフィットしていて伸縮性がある素材が好まれます。ホーム用にはチームカラー、アウェイ(ビジター)用には白を基調としたユニフォームが選ばれるのが一般的です。

まとめ

アメフトは激しいぶつかり合いがあるため、強い衝撃が付き物です。 そのため、ヘルメットやショルダーパッド、ニーパッド、ヒップパッドなど、さまざまな防具を装着しています。 観戦する際には、装具の重要性も理解しておきましょう。