日本が一番合計メダルが多かった大会は?
日本はこれまで夏季オリンピックにおいて、金銀銅合わせて439個のメダルを獲得している。これは世界で11番目に多いメダル獲得数であり、アジアでは中国に次いで2位の記録だ。これだけ多くのメダルを獲得してきた日本だが、どのオリンピックで1番メダルを獲得できたのだろうか?
41個のメダルを獲得した2016年のリオデジャネイロオリンピックが日本が最も多くメダルを獲得した大会で、国別の獲得数でも6位の好成績だった。
内訳を見ると、金メダルが12個、銀メダルが8個、そして銅メダルが21個。直近のオリンピックにおいて最もメダルが獲得できているということは、日本が各競技において着実に力を付けている証拠といえる。こうした結果を見ると、2020年に行われる東京オリンピックにおいて記録更新も十分に期待できそうだ。
日本が一番金メダルを獲得したのは?
先ほど紹介したリオデジャネイロオリンピックは、全体のメダルこそ歴代1位だったが、金メダルの獲得数では歴代3位だった。
では、金メダルを最も獲得したのはいつの大会かというと、2つある。1つは初めて日本で夏季オリンピックが開かれた1964年の東京大会。地元で開催されるというホームアドバンテージを活かしながら、日本選手団は躍進を続け結果16個の金メダルを獲得した。全体でのメダルの獲得数も29個で当時の最多記録を更新したほか、金メダルの獲得数もアメリカとソビエト連邦に次いで3位だった。
では、どの競技で金メダルを獲得できたのだろうか?1つは日本のお家芸ともいえる体操。個人競技で3つの金メダルを獲得したほか、団体でも総合優勝を果たした。
そのほか、柔道やレスリングといった伝統的に日本が強い競技でも着実にメダルを獲得した。そして何より、「東洋の魔女」との異名が付けられるほど当時世界最強を誇ったバレーボール女子も忘れてはならない。日本で初めて行われ、日本人が躍動したオリンピックは、当時の人々がテレビにかじりついて観戦した。
そして、東京オリンピックと同じく16個のメダルを獲得したのが2004年に行われたアテネオリンピック。この大会で大活躍をしたのが柔道だった。男子が3個、女子が5個を獲得し、柔道王国日本の姿を世界中に印象付けた。
銀メダルの最多大会は?
続いて銀メダルを最も多く獲得した大会として2012年のロンドンオリンピックを紹介しよう。ここで日本は14個の銀メダルを獲得した。
銀メダリストの代表として挙げられるのは「なでしこジャパン」の二つ名で親しまれたサッカー日本女子だろう。前年に行われたワールドカップで優勝した彼女たちはオリンピックでも快進撃を収めたが、決勝でアメリカに敗れ惜しくも金メダルには届かなかった。
そのほか、水泳のメドレーリレーを覚えている人も多いだろう。長らく日本水泳界を引っ張ってきた北島康介が、個人競技ではメダルが取れず、メドレーリレーがラストチャンスとなっていた。そんな北島にメダルを取らせるために、ほかの選手が一丸となって臨んだ結果、銀メダルを獲得。全体的に団体競技で印象に残るシーンが目立ったオリンピックだったといえる。
銅メダルを一番獲得した大会は一番メダルを獲得した大会でもあった
最後に銅メダルを一番獲得した大会だが、これは先ほども紹介した2016年のリオデジャネイロオリンピック。21個の銅メダルは過去最多だった。
内訳を見ると柔道の獲得数が6個と最も多い。8個の金メダルを取った2004年のアテネオリンピック以降、思うようにメダルが取れず停滞していた柔道界だったが、好成績を残して復活を印象付けたオリンピックでもあった。