「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

日本強い!2017年ブダペスト世界柔道選手権大会はメダルラッシュ

2017 10/13 10:05あんこ
世界柔道選手権大会 柔道 金メダル
このエントリーをはてなブックマークに追加

世界柔道選手権大会とは?

世界柔道選手権大会は、柔道界ではオリンピックと同格の扱いを受けるほどの重要な大会である。男子は1956年から、女子は1980年から開催され、1987年からは男女同一大会となった。2007年までは2年に一度の開催だったが、2008年以降は毎年開催されている。(ただしオリンピックイヤーは開催しない)

個人戦と団体戦があり、個人戦は男子
-60kg
-66kg
-73kg
-81kg
-90kg
-100kg
+100kg
(-は以下 +は以上の意味)の7階級。

個人戦女子は
-48kg
-52kg
-57kg
-63kg
-70kg
-78kg
+78kg
の7階級で開催された。

団体戦は男女別に5名1組(団体戦体重階級がある)となって競われてきたが、2017年のブダペスト世界柔道選手権大会は団体戦が男女混合戦(男子3女子3の6人制)となった。
この男女混合の試みは2020年の東京オリンピックで男女混合団体戦が決定したからであり、実施されたのは初である。

初出場ながら圧巻の強さ 阿部一二三

-66kgで初出場を果たした阿部一二三(あべひふみ)選手が、圧倒的な強さを見せつけた。世界選手権前に「オール一本勝ち」を公言した阿部選手は、その言葉通りに一本勝ちで勝ち進んでいく。4回戦で惜しくも一本勝ちを逃すも、自身のペースを崩すことなく決勝まで勝ち上がる。

決勝戦はロシアのミハイル・プリャエフ選手と対戦。世界選手権に幾度も出場しているプリャエフ選手相手にも慌てず、袖釣り込み腰で一本を決めた。
圧巻の強さを見せつけた阿部選手は日体大に通う20才の大学生。リオオリンピックに出場できなかった悔しさを忘れず、今大会に向けて日々練習に励んだという。中学生の頃から全国大会で圧勝してきた「怪物 阿部一二三」は世界に羽ばたいても圧巻の強さであった。

20才の新鋭の次なる目標はもちろん東京オリンピックだ。今から金メダルが期待されている若手選手である。

前大会の悔しさをバネに 新井千鶴

2015年のアスタナ世界柔道選手権大会に-70kg出場した新井千鶴選手。2015年大会は男女ともにメダルを量産した年となったが、新井選手は女子選手で唯一メダルを獲得することができなかった。翌年のリオオリンピック出場を果たすこともならず、悔しさをバネに懸命に練習に励んだ。

「勝ちたい」という気持ちが全面に出た柔道で初戦から相手を圧倒していた新井選手。足技を駆使しながら競り勝っていき、リオ五輪銀メダリストのジュリ・アルべアル選手に内股で技ありを取り優勢勝ち。決勝ではマリア・ペレス選手に送り襟絞めを決め一本を取った。

世界チャンピオンが夢だと語る新井選手は夢を現実にした。まだまだ若い23才の新井選手が見据えている次なる夢は、もちろん東京オリンピックでの金メダルだ。

初となる男女混合団体戦でも一本取る日本の柔道を

男女3人ずつの6人制という初の試みとなった混合団体戦。男子は-73kg、-90kg、+90kgの3階級、女子は-57kg、-70kg、+70 kgの3階級から選抜された。体重ごとに2名登録ができるシステムとなっており、2回戦と3回戦で違う選手が出場することも可能だ。

団体戦は大会最終日に行われたが、日本は個人戦出場者も多数、団体戦メンバーとして試合にのぞんだ。

疲れはあったはずだが、日本団体メンバーは強かった。2回戦から準決勝まで5-1で危なげなく試合に勝っていき、決勝では全員が勝ちをつかみ取った。文句なしの金メダルに選手たちの表情も和やかであった。

有効や合わせ技一本がなくなるという新ルールになり、混乱がおきるかと思われたブダペスト世界柔道選手権大会だったが、日本は個人、団体ともに大量のメダルを獲得した。
「一本をとる柔道」は元から日本のお家芸であり、有効や合わせ技一本がなくなっても問題はないと確認できた試合となった。東京オリンピックで全階級制覇。それも決して夢物語ではないだろう。

関連記事

おすすめの記事