男子軽量級(60Kg級・66Kg級・73Kg級)
男子60Kg級は、髙藤直寿選手、永山竜樹選手、志々目徹選手、大島優磨選手が出場しました。リオ五輪で銅メダルを獲得した高藤選手と大会初出場の永山選手が決勝まで駒を進め、時間終了間際に永山選手が内股で見事一本勝ちし金メダルを獲得しました。
男子66kg級は、磯田範仁選手、橋口祐葵選手、阿部一二三選手、髙上智史が出場しました。日本人選手が活躍する中、阿部選手は、2回戦を一本、3回戦、準決勝を技あり、決勝を一本で締め、リオ五輪出場を逃した悔しさを晴らしました。
男子73Kg級は、立川新選手、土井健史選手、中矢力選手、橋本壮市選手が出場しました。本命とされていたリオ五輪金メダリストの大野将平選手が怪我で欠場する中、橋本選手が優勝を果たしました。
男子中量級(81Kg級・90Kg級)
男子81Kg級は、永瀬貴規選手、渡邉勇人選手、春山友紀選手、佐藤正大選手が出場しました。リオ五輪で銅メダルを獲得した永瀬選手は、2回戦、3回戦と海外の選手を相手に一本を連取し、準決勝では春山選手を相手に優勢勝ち、決勝ではドイツのドミニク・ラッセル選手を一本で破り圧倒的な強さで金メダルを獲得しました。
男子90Kg級は、長澤憲大選手、釘丸太一選手、西山大希選手、向翔一郎選手が出場しました。長澤選手と西山選手が、準決勝まで駒を進めましたが敗れ銅メダルでした。決勝では、フランスのアクセル・クルジェ選手を破り、セルビアのアレキサンダー・クコル選手が金メダルを獲得しました。
男子重量級(100Kg級・100Kg超級)
男子100Kg級は、ウルフアロン選手、飯田健太郎選手、下和田翔平選手、後藤隆太郎選手が出場しました。ウルフ選手と飯田選手のライバル対決が期待されましたが、共に敗れ実現はしませんでした。飯田選手が銅メダル、ウルフ選手は足の負傷で敗者復活戦を辞退しました。決勝でフランスのシリル・マレ選手を破ったロシアのキリル・デニソフ選手が優勝しました。
男子100Kg超級は、王子谷剛志選手、太田彪雅選手、七戸龍選手、影浦心選手が出場しました。100Kg超級では、なんと準決勝まで4選手が全員勝ち進み、メダルを日本選手が独占しました。決勝で王子谷選手が景浦選手を僅差で優勢勝ちをし、金メダルに輝きました。
女子軽量級(48Kg級・52Kg級・57Kg級)
女子48Kg級は、近藤亜美選手、渡名喜風南選手、森﨑由理江選手、遠藤宏美選手が出場しました。渡名喜選手が準決勝で敗れ3位、近藤選手も、敗者復活で勝ち進み3位となりました。決勝で世界ランク1位のモンゴルのムンフバット・ウランツェツェグ選手が韓国のジョン・ボギョン選手を破り金メダルに輝きました。
女子52Kg級は、志々目愛選手、角田夏実選手、立川莉奈選手、阿部詩選手が出場しました。52Kg級では、日本人選手全員が準決勝まで勝ち進み表彰台も独占しました。その中で優勝したのは、角田選手でした。決勝で志々目選手を下からの寝技で一本勝ちをしました。
女子57Kg級は、芳田司選手、石川慈選手、宇髙菜絵選手、玉置桃選手が出場しました。リオ五輪銅メダルの松本薫選手が不在の中、日本人選手の活躍が目立ちました。準決勝まで3人の日本人が勝ち残り、決勝では芳田選手と宇髙選手が対戦し、接戦を制した芳田選手が金メダルに輝きました。玉置選手が銅メダルに輝いています。
女子中量級(63Kg級・70Kg級)
女子63Kg級は、能智亜衣美選手、嶺井美穂選手、津金恵選手、荒木穂乃佳選手が出場しました。2014年の世界ジュニアを制した嶺井選手が決勝まで駒を進めましたが、オーストリアのカトリン・ウンターヴルツァッハー選手を攻めきれずに惜しくも銀メダルに終わりました。
女子70Kg級は、新井千鶴選手、新添左季選手、大野陽子選手、前田奈恵子選手が出場しました。決勝を争ったのは新井選手と新添選手でした。決勝では一進一退の攻防が続きましたが、新井選手に2つの指導が入り僅差で新添選手が勝利し、シニアの国際大会で初の金メダルに輝きました。また3位に前田選手が入りました。
女子重量級(78Kg級・78Kg超級)
女子78Kg級は、梅木真美選手、佐藤瑠香選手、緒方亜香里選手、髙山莉加選手が出場しました。ここでも日本人選手が活躍し、梅木選手、佐藤選手、髙山選手の3選手が準決勝まで駒を進めました。佐藤選手は、準決勝で梅木選手を破り、決勝でも髙山選手を破った韓国のパク・ユジン選手を優勢勝ちで勝利し、金メダルに輝きました。梅木選手、髙山選手も銅メダルを獲得しました。
女子78Kg超級は、山部佳苗選手、朝比奈沙羅選手、素根輝選手、稲森奈見選手が出場しました。接戦となった決勝では、朝比奈選手と素根選手が対戦し、ゴールデンスコアまでもつれましたが、素根選手に指導が1つ入り朝比奈選手が同大会初の金メダルに輝きました。山部選手も3位に入りメダルを獲得しました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「柔道グランドスラム東京2016」では、優勝するとIJFポイントが300点(世界柔道選手権大会で500点)と高得点が獲得出来る大会でした。この大会では、世界の強豪選手が参加する中、日本人選手が金メダル10個と男女共に大活躍をしました。今後さらなる活躍が期待出来そうですね!