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【礼に始まり礼に終わる】柔道における礼儀作法とは?

2016 12/9 21:03
柔道
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Photo by Boris Ryaposov/Shutterstock.com

「礼に始まり礼に終わる」と言われるように、柔道は礼儀作法が決まっている。少年柔道からオリンピックのような国際大会に至るまで、それは同じだ。今回は柔道における礼儀作法について解説したいと思う。

柔道における礼とは?

柔道においては、”試合における礼法”が定められている。礼の種類には敬礼、拝礼の2つがあり、それぞれに立礼と座礼がある。敬礼と拝礼の違いは、お辞儀をする角度の違いだ。敬礼が約30度に対し、拝礼は約45度のお辞儀をするのだ。柔道における礼法の定めは武士道に行き着く。勝っても負けても”相手に対して配慮する”、”思いやりの心を持つ”。柔道における礼法は、このようなところに由来しているのだ。

柔道における立礼とは?

柔道における立礼について解説する。立礼は「りつれい」と読む。立礼は立った姿勢の状態からする礼のことだ。両足のかかとをつけ、つま先は90度開き、背筋を伸ばした状態の立った姿勢から頭を下げる。このときの頭を下げる角度は30度(敬礼)、45度(拝礼)が理想的だ。腰が引けないようにお辞儀をするが、相手から目を切らないように注意する。これは、相手がいつ襲ってきても対応できるようにするということからだ。

正座の仕方は?

柔道における座った状態である正座について解説する。立った状態から座るときは、左足を後ろに引き、膝をついてかかとは立てた状態にする。続いて同じように右足を引いて膝をつく。立てたかかとの上におしりを乗せて、立てているかかとを伸ばして甲を畳につける。
足裏を重ねることはせず、重ねるとしても親指のみ重ねる程度にする。足が固まったら、手を太ももの付け根の上に乗せる。この時に手の指はしっかりと揃える。正座から立ち上がるときは、正座をするときと逆の順序で行う。

柔道における座礼

文字通り座った状態から行う礼を座礼という。ここで言う座った状態というのは正座のことだ。正座の状態から両手を膝の前の畳の上につく。畳の上では両手の親指と人差指で三角形を作り、その中に頭を下げるように礼をする。その際に背筋は伸ばしたまま腰を折ると綺麗な座礼ができる。
そして、相手から目を離さずにしっかりと相手を見て頭を下げていくのがポイントだ。頭を下げるときに畳と頭は平行にする。座礼から戻るときは、逆の順序で戻っていく。

礼を拒むとどうなる?

熱戦が繰り広げられたリオ・オリンピックで礼を拒む選手が出現した。男子柔道100kg超級で、エジプトのイスラム・エル・シェハビー選手が試合に敗れた後、相手選手から握手を求められたにもかかわらず、握手を拒否したのだ。そして、礼もしなかった。見かねた審判が注意をしたが、シェハビー選手は軽く礼をしただけで立ち去った。
この行為に観客からはブーイングが起き、数日後にオリンピック懲戒委員会から帰国処分を下された。柔道における礼はこれほど重要なことなのだ。

まとめ

柔道における礼儀作法は武士道に由来し、決して拒むことは許されないものなのだ。それは少年大会からオリンピックまで同じだ。単純な強さだけを競うのではなく、礼に始まり礼に終わる精神を大事にしてほしい。

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