柔道における足技の位置づけ
柔道において足技というのは、最も基本的であり、かつ最も重要な技である。
足技自体が相手に対して一本を取るための必殺技になることはもちろん、その他の自分が得意とする投げ技、手技、腰技を掛けるためのフェイントや動作として使うことができる。
また、足技をかけることによって相手の動きや重心を乱して次の技に連携しやすくすることができるので、柔道においては足技を極めればトップになることも不可能ではないと言われている。
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柔道で最も見かけることが多い技は足技だ。 実際どれくらいの種類があるのだろうか?また、足技とはいったいどのようなものだろうか? 知っていると柔道観戦がもっと楽しくなる足技について紹介する。
柔道において足技というのは、最も基本的であり、かつ最も重要な技である。
足技自体が相手に対して一本を取るための必殺技になることはもちろん、その他の自分が得意とする投げ技、手技、腰技を掛けるためのフェイントや動作として使うことができる。
また、足技をかけることによって相手の動きや重心を乱して次の技に連携しやすくすることができるので、柔道においては足技を極めればトップになることも不可能ではないと言われている。
柔道において、足技というのは立ち技の一つとされている。足を使って投げる技のことをいい、現在は21種類の技が正式に認められている。
この21種類という技の種類は、投げ技や手技、腰技に比べると非常に多いことが分かる。それだけ、柔道界の歴史において研鑽を積まれてきたものであり、柔道の試合においてどれだけ足技が有効であるかということを物語ってもいる。
また、種類が多いことから、臨機応変に技をかけることができるのも特徴だ。
柔道観戦を普段あまりしない人でも、大外刈りという言葉を聞いたことがある人はたくさんいると思う。背負い投げや巴投げ、そして同じ足技である内股などと同じで、かなりメジャーな技といえるだろう。
自分の足の外側で、相手の足を刈り上げるように投げる技であり、決まると相手が一瞬宙に浮いているような感じを受ける技だ。なので、観戦していてこの技が決まると、非常に盛り上がる。体の大きな選手が得意としている技だ。
大外刈りと同じくらい有名で、試合でもよく見られるのが内股だ。腰技に近い技に見えるが、もともとの技が研鑽されて、腰技のようになったことから、現在でも足技として分類されている。
相手の股の間から自分の内足を跳ね飛ばして投げつける技なので、非常に力があり派手な技だ。技をかけるのが比較的簡単である一方、かけられた方は防ぎにくいということで、試合でもよく使用される。特に身長が高く手足が長い選手が多用する技となっている。
最後に紹介するのが出足払いだ。相手の踏み出した足が畳につく瞬間に相手の足を払って一本を取る技だ。
非常にシンプルな技ではあるが、タイミングを見誤ると相手を払い倒すことができず、逆に自身のバランスが崩れてしまうことから、非常に難易度胃の高い技といるだろう。
ポイントとしては、釣り手を下に引きながら払うと、相手の重心が乱れやすくなる。少し昔の選手になるが、正木嘉美選手がこの技を最も得意としていた。
今回は柔道の技の中でも最も多彩な足技について紹介させていただいた。 足技は、シンプルなものから派手なものまでたくさんの種類がある。また、その一方で、非常に動きが速く、一瞬で試合を決することがある。