オリンピックでの柔道の歴史とは
柔道がオリンピックで正式種目となったのは、男子が1964年の東京オリンピックで、女子は1992年のバルセロナオリンピックからという歴史があります。
もともとは選手の体重を男子4階級(無差別、80kg超、80kg以下、68kg以下の級)女子7階級(72kg超、72kg以下、66kg以下、61kg以下、56kg以下、52kg以下、48kg以下)に分け試合が行われていましたが、現在は男子7階級(100kg超、100kg以下、90kg以下、81kg以下、73kg以下、66kg以下、60kg以下)女子7階級(78kg超、78kg以下、70kg以下、63kg以下、57kg以下、52kg以下、48kg以下)となり体重制限の幅が大きくなっています。
1964年の東京オリンピックでは、無差別級でオランダ人が金メダルを獲得し、結果的に柔道の国際普及に繋がりました。今では全世界で柔道が人気スポーツとなり、オリンピックでも外人のメダル獲得が増えています。
オリンピックでの柔道のメダル獲得について
金銀銅と合わせて、過去メダル獲得数は日本がダントツの1位で、発祥の地としては喜ばしい結果になっています。
中でも、男女とも最多優勝者は日本人で、男子は60kg級の野村忠宏さんで3回(1996年アトランタオリンピック、2000年シドニーオリンピック、2004年アテネオリンピック)、女子では2回で48kg級の谷亮子さん(2000年シドニーオリンピック、2004年アテネオリンピック)、63kg級の谷本歩実さん(2004年アテネオリンピック、2008年北京オリンピック)、70kg級の上野雅恵さん(2004年アテネオリンピック、2008年北京オリンピック)の3人が並んでいます。
また、谷亮子さんは最多メダル獲得者として、5個獲得や最年少メダリストなど伝説的な記録をもっています。
選手が目指すオリンピック出場資格とは
柔道の出場資格はどのようなものでしょうか?2012年開催のロンドンオリンピックからルールが変更され、IJF(国際柔道連盟)ワールド柔道ツアーで各大会の成績と格付けされた各国際大会のランクによって異なるポイントを選手個人が獲得し、ポイント数によって選手は順位をつけられます。オリンピックには直前2年間の試合が重要で、そのポイント換算の順位でオリンピック出場資格が決まります。
また、原則各国1名で、各階級、男子のオリンピック出場枠上位22カ国22名まで、女子は上位14か国14名までで決められます。ランキング内に同じ国の選手が複数含まれる場合の選考に関しては、その国に委ねられるルールになりました。そのため、オリンピックを目指すなら、どんどんポイント加算される特定の試合に出場し、好成績を残さなくてはなりません。
ポイント加算されるワールド柔道ツアーとは?
ワールド柔道ツアーとはポイントが加算される国際的な試合となります。ランクの高い順から、オリンピック、世界柔道選手権大会、ワールドマスターズ、グランドスラム、グランプリ、大陸選手権、コンチネンタルオープンとなり、オリンピックに出場するには欠かせない試合となります。オリンピックで最も必要なのはオリンピック開催の2年前の試合ですが、その試合に出るためにも世界ランキングが重要な大会もあるので、ポイントが付く大会は全て重要と言えます。
まとめ
柔道オリンピック出場資格について概要をご説明しましたが、いかがでしたか?オリンピック出帳資格はポイントでのみという事でした。こちらは選手の実力が明確にわかる利点にもなります。東京オリンピックでは、このような厳しい基準をクリアして出場している選手たちを応援しましょう!