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飯伏幸太?ジェイ・ホワイト?今年の新日本プロレス『G1 CLIMAX』を制するのは?

2019 8/9 11:05柴田雅人
イメージ画像Ⓒcigdem/Shutterstock.com

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あとは武道館を残すのみ

アメリカ・ダラスで開催された開幕戦を皮切りに、各地で熱戦が繰り広げられてきた新日本プロレス『G1 CLIMAX 29』。8日までの日程を消化したことにより、Aブロック、Bブロック共に残るは最終戦のみとなった(Aブロックは10日/Bブロックは11日)。

今年の大会のフィナーレは、東京・日本武道館を舞台に行われる3連戦(8月10日~12日)。今回はその大一番を前に各ブロックの最終戦、そして優勝決定戦をそれぞれ展望・予想していきたい。

各ブロックの状況は?

最終戦・優勝決定戦を展望するにあたり、まずは各ブロックの状況を改めて確認していこう。

GⅠクライマックス、Aブロック星取表

ⒸSPAIA

Aブロックは、 7日の試合を終えた時点で、優勝決定戦進出の可能性を残しているのは2名。勝ち点14(7勝1敗)で単独トップに立つオカダ・カズチカと、勝ち点12(6勝2敗)で追走する2位の飯伏幸太だ。

IWGPヘビー級王者としてG1に臨んでいるオカダは、開幕戦(対棚橋弘至)の勝利を含め負けなしの6連勝をマーク。その後第7戦(対SANADA)で初黒星を喫するも、7日の第8戦(対EVIL)は勝利し1敗を守った。

対する飯伏は開幕戦(対KENTA)、第2戦(EVIL)とまさかの連敗スタートとなったが、そこから第8戦(対ザック・セイバーJr.)まで怒涛の6連勝。昨年のファイナリストとして、大いに底力を見せつけている。

それぞれしのぎを削ってきたこの両者は、10日の最終戦で直接対決。この大一番の結果によって、Aブロックからの決定戦進出選手が決まることになっている。

GⅠクライマックス、Bブロック星取表

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Bブロックは、 一騎打ちの構図となったAブロックに対し、勝ち点10(5勝2敗)でジョン・モクスリー、内藤哲也、後藤洋央紀、ジェイ・ホワイトの4名がトップに並ぶ大混戦となっている。

WWEでの実績を引っさげ参戦したモクスリーは、その実力通りに開幕から5連勝をマーク。しかし、第6戦(対矢野通)で初黒星を喫すると、そこから第8戦(対後藤)まで3連敗と一転して白星から遠ざかっている。

失速するモクスリーを、他の3名は着実に追い上げ。内藤は3連勝、後藤は4連勝、そしてジェイは5連勝とそれぞれ白星を積み重ね、先頭を走っていたモクスリーに土壇場で追いつくことに成功している。

11日の最終戦では、モクスリー対ジュース・ロビンソン、後藤対鷹木信悟、内藤対ジェイの直接対決がそれぞれ組まれている。この4名の中から、優勝決定戦に進出する選手が決まることはほぼ確実な情勢だ。

今年の大会を制するのは…

以上が、第8戦目終了時点における各ブロックの状況となっている。では、ここからはいよいよ優勝決定進出者、そして優勝決定戦を展望・予想していこう。

Aブロック最終戦における両者の進出条件は、オカダが引き分け以上なのに対し飯伏は勝利が絶対条件。これだけを見ると、オカダが有利な立場に立っているように思われる。

ただ、ここ10年の『G1 CLIMAX』を振り返ると、現役のIWGPヘビー級王者が優勝決定戦に進出した例は一度もない。王者が苦杯をなめ続けている過去の歴史、そして連敗からここまで盛り返してきた勢いを考慮し、ここは飯伏がオカダ相手にアップセットを演じ、逆転で優勝決定戦進出をつかみ取ることを期待したい。

Bブロックの進出者は、直接対決が組まれた内藤、ジェイのどちらかになると見る。もちろん、どちらが勝ってもおかしくはないが、ここは開幕3連敗からV字回復を歩んでいるジェイの不気味さを買ってみたい。

そして、飯伏対ジェイという顔合わせとなった優勝決定戦を制するのは飯伏と予想。昨年のリベンジを果たす戴冠は、令和初の『G1 CLIMAX』にふさわしい大団円の結果となり得るのではないだろうか。

ここまで展開してきた予想・展望が的中するのか、それとも予想外の結末を迎えるのか。その答えが下される運命の3連戦が、この夏一番の注目を集める3日間になることは間違いない。

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