競技によって見どころが違う「馬術競技」
馬術競技場で観戦できる主だった競技としては「馬場馬術競技」「障害飛越競技」があります。馬術というスポーツ自体は、いかに馬を上手く操るかを問われるものですが、各競技によって求められる操り方が違ってきます。観戦する上でも見どころが違いますので、各競技ごとの見どころについて解説していくことにします。
また、スポーツにはさまざまな競技がありますが、それぞれ観戦する上で守るべきマナーがあると思います。馬術競技にも馬術競技なりの観戦マナーがありますので、そちらもご紹介していきます。
「馬場馬術競技」の見どころは?
「馬場馬術競技」は、20メートル×60メートルの長方形の馬場内で行われ、あらかじめ決められた場所や区間で運動項目をこなしていく競技です。
この競技の見どころは、馬の伸びやかな運動、馬の前進気勢であったり、また、いかに馬が乗り手の指示に従順に従って運動をこなしているかなどです。
さらに、一番の見どころと言えるポイントがあります。それは、乗り手の馬への指示(扶助)が観戦する側からまるでわからないような指示(扶助)であるというところです。
馬が自分の意志でスキップしていたら?
たとえばですが、馬を右に曲げようとしたときに乗り手が右の手綱を引っ張って曲げても誰も驚きはしないと思います。しかし、乗り手は何もしていないように見えるのに、馬が右へ左へと自由自在に動いていたらどうでしょう。また、乗り手は何も指示していないように見えるのに、馬が足踏みやスキップをしたらビックリしますよね。
馬場馬術競技の見どころは、このように馬がまるで自分の意志で運動しているかのように見えることなのです。
「障害馬術競技」はダイナミックさを見よう!
一方で「障害飛越競技」は、設置された障害物を決められた順番で飛越していく競技です。競技には規定タイムが設けられていますので、いかに障害を落とさずに早くそのコースを走破するかを求められます。
見どころは、高さや奥行きのある障害物を飛越していく馬のダイナミックな動きやスピード感です。また、乗り手はいかに早く走破するかという点も求められますので、こちらの競技では馬への指示もダイナミックです。これは馬場馬術競技とは大きく違う点です。
観戦マナーは「馬」を驚かせないようにする事
馬術競技会場で行われるこれらの競技を観戦する上で大事なマナーがあります。馬術というスポーツは「馬」という繊細な動物を競技パートナーとしています。そのため、馬を驚かせるような大声や奇声をあげたり、びっくりさせるような行動、行為は厳禁です。
写真撮影などはしても構わないケースが多いですが、フラッシュは絶対に使用してはいけません。これも馬が驚いてしまうためです。馬が平常心を失うと人馬の力が発揮できませんので、馬を第一に考えるのがマナーと言えます。
まとめ
馬を驚かせるような行為は絶対にしてはいけませんが、素晴らしい演技やダイナミックな飛越などには、自然と感嘆の声が出るかもしれませんね。
また、頑張って演技や競技を終えた人馬には、ぜひともあたたかい拍手を贈りましょう。