投手の勝率は13勝以上が条件
日本のプロ野球で認定されている投手のタイトルのうち、最多勝や最多奪三振、最多セーブ、最優秀中継ぎは積み上げ式のため、一度ついた勝ち星やセーブ等が消えることはないが、最優秀防御率と勝率1位は自責点や負け数が増えると下降するため、維持するのが難しい。例えば15勝15敗の最多勝投手より、13勝3敗の勝率1位投手の方が、貯金を多くつくったという点でチームへの貢献度は高いだろう。それだけ高く評価されるのが勝率だ。
計算式は「勝ち数÷(勝ち数+負け数)」。当然ながら黒星が少ない方が勝率は高くなる。
2019年、セ・リーグ1位は15勝4敗で.789をマークした山口俊(巨人)、パ・リーグ1位は13勝4敗で.765の山岡泰輔(オリックス)だった。山口はフォーク、山岡はスライダーという決め球を持つ右の本格派右腕だ。山岡は防御率は3.71と決して良くはないが、貯金9をチームにもたらしたという点で貢献度は高いと言える。
ちなみに通算2000投球回以上で歴代勝率1位は藤本英雄の.697(200勝87敗)、2位は稲尾和久の.668(276勝137敗)、3位は斎藤雅樹の.652(180勝96敗)となっている。
【投手の勝率】
勝率=勝ち数÷(勝ち数+負け数)
タイトルの条件:13勝以上を挙げた投手が対象。規定投球回は条件に入っていない。
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