関東馬は関西のノリが苦手?
6日に、阪神競馬場で大阪杯(GⅠ・芝2000m)が開催されます。兵庫県の競馬場なのに「大阪」杯という名前がついている不思議なレースでもあります(創設時に大阪盃と名付けられたのが由来だと考えられます)。
GⅡ時代はGⅠ馬の始動戦としてよく使われていましたが、2017年からGⅠに昇格。レースの立ち位置も「実力馬の始動戦」から「中距離路線の古馬が争う大一番」に変わりました。今年も桜花賞馬ステレンボッシュを筆頭に計4頭のGⅠ馬が集結。好レースが予想されます。
データで気になるのは東西所属別成績です。
<GⅠ昇格後の大阪杯 東西所属別成績>
美浦【0-2-2-29】勝率0.0%、連対率6.1%、複勝率12.1%
栗東【8-6-6-64】勝率9.5%、連対率16.7%、複勝率23.8%
レース名の通り「ザ・関西のGⅠ」で関東馬が押されています。おそらく地元の関西馬と比べて長距離輸送の影響が大きいのが原因の一つではないでしょうか。
昇格前のGⅡ時代も含めると、関東馬で勝利したのは1999年サイレントハンターが最後。25回も勝っていません。もちろんGⅡ時代と現在ではレースの位置づけが大きく異なりますが、GⅠ昇格後でもエフフォーリアやタスティエーラ、スターズオンアースといったクラシックホースたちが挑んで0勝という点は重く見るべきではないでしょうか。
ちなみにGⅠ勝利経験がある関東馬は、17年6着サトノクラウンを皮切りにGⅠ大阪杯で【0-1-0-11】と大苦戦しており8連敗中。なかでもクラシックホースは23年スターズオンアースのハナ差2着があるものの、4連敗を喫しています。