リバティアイランド偉業達成だ
2023年10月15日に京都競馬場で行われる第28回秋華賞。舞台は京都の内回り。短い直線を意識して先行馬の仕掛けが早くなるようで、道中でふたケタの番手でも、馬券圏内まで追い込んでくるシーンが毎回のように見られる。
牡馬三冠の最終戦、菊花賞は「強い馬が勝つ」と言われるが、牝馬三冠の最終戦である秋華賞も、歴代の勝ち馬の名前を見ていくと、「強い馬が勝つ」レースに思える。そんな秋華賞にはどんな傾向があるのか。今回はGIということで、過去15年の成績を基に傾向を調べてみた。
☆所属
美浦が4勝(9連対)、栗東が11勝(21連対)。勝率、連対率とも栗東勢が上回っている。また、美浦勢の勝ち馬4頭のうち、3頭が国枝厩舎所属だった。
☆キャリア
最も勝ち馬が多いのは、キャリア6戦と8戦の4勝。連対馬はキャリア6戦の8頭が最多。勝率、連対率で見ても、キャリア6、8戦の馬が上位で、ここはキャリア6戦、もしくは8戦の馬が狙い目としておく。
☆前走クラスと前走
条件戦経由組から勝ち馬は出ていない(2着馬は2頭)。オープン組は34頭中、連対したのは2014年の1着馬ショウナンパンドラだけ。条件組、オープン組とも連対率が5%を切っており、これに当てはまる馬は厳しくなる。特に、関東馬でオープン以下を走っていた馬は【0-0-0-39】と壊滅状態。
主力は、やはり重賞組。勝利数、連対数ともにGⅡ組が最多で、14頭が連対。その14頭ともローズS組だった。データ的にはここが狙い目になるのだが、近5年で見ると、ローズSから1頭も連対馬が出ていない。
では、近年の傾向から狙えるのはどのレースかといえば、ずばりオークスからの直行組。ここから出ている4頭の勝ち馬は、すべて近5年以内で記録したもの。また、紫苑Sもオープン時代は秋華賞につながらないレースとして、悪い意味で有名だったが、2016年にGⅢに昇格してから【3-4-0-26】と、立派にトライアルの役目を果たしている。その紫苑Sのあおりを食らったのが、かつての王道だったローズS。紫苑SがGⅢに昇格した2016年以降のローズSの成績は、【0-1-5-33】。以前の紫苑Sと立場が逆転している。
☆前走着順と前走人気
前走が4着以内の馬と、5着以下の馬では、勝率、連対率に大きな差が出ている。特に、前走5着以下の馬は、100頭以上が該当して、勝率が1%を切っている。
前走人気もよく似た傾向で、5番人気以下に支持されていた馬は同じく100頭以上いて、こちらは1頭も勝ち馬が出ていない。好走が目立つのは前走で1番人気に支持されていた馬。ここから10頭の勝ち馬が出ている。
☆その他
そのほかで気になったデータを挙げていこう。まずは生産者で、ノーザンファーム生産馬から11頭の勝ち馬が出ている。15年で11頭だから、すごい確率である。続いて毛色。スプリンターズSでもそうだったが、このレースも栗毛が苦戦。ここ15年で1頭も勝ち馬が出ていない。また、5月生まれ、そして中2週以内で挑んできた馬からも、同様に勝ち馬が出ていない。