「選手」としてバドミントンを続ける
現在、日本にはバドミントンのプロリーグはありません。形式的にはアマチュアとなりますが、日本実業団バドミントン連盟に加入しているチームで日本リーグに参加する形になります。男女それぞれ1部と2部に分かれ、それぞれ8チームが所属しており、9月から12月にかけてリーグ戦を行い勝敗を決めます。
年収は会社員として給料をもらう形ですが、国際大会での賞金やスポンサーがつくことで収入を得ることもあります。実業団は日本のバドミントンの頂点です。狭き門ですが、高校や大学1部リーグで活躍することで扉を開くことができます。
選手の活躍を間近で見る「審判」
試合の公平性を守る責任を持つ審判は、学生からプロまで毎試合欠かすことのできない存在です。また、選手の活躍を一番近くで眺めることができる職業でもあります。審判になるには、各都道府県のバドミントン協会の検定を受ける必要があります。審判は3級から1級、そしてオリンピックなど国際大会のための国際審判まで等級が分かれています。
残念ながら審判だけで生計を立てるのは難しいようです。大会にもよりますが、学生の全国大会の審判でも報酬は10,000円以下です。そのため、本業を持ちつつボランティアとして審判をする人が多いようです。
未来の選手を導く「コーチ・監督」になる
自分が育てた選手が活躍していくという喜びを感じられるバドミントンのコーチや監督。選択肢に入るのは中学・高校・大学の顧問や実業団チームの監督になることなどです。
バドミントンで指導者として大会などに参加するには、日本体育協会が定めた指導員資格が必要になります。競技レベルに合わせて指導員、コーチ、教師などからナショナルチームの指導員となる上級指導員、上級コーチなどに分類されています。実績を作る意味でも教員資格を取り、学校の部活顧問として良い成績を残すのが近道のようです。
選手のベストコンディションをサポート「アスレティックトレーナー」
スポーツ科学の知識を活かして選手の健康管理から競技能力向上までを担当するアスレティックトレーナー。仕事は多岐にわたり、選手のテーピングやマッサージから食事管理やトレーニングメニューを組み立てたりなど、目指すトレーナーのタイプに合わせて必要な知識が異なります。
実際にアスレティックトレーナーとして働くためには、日本体育協会が定めた150時間ほど(専門科目は600時間)の講習を受ける必要があります。また、専門知識や技術を身に着けるための専門学校もあり、就職するための実用的な情報も得ることができます。
最新科学を駆使したバドミントンアイテムを作る「メーカー職員」
バドミントンのラケットが金属からカーボンへと移行してきたように、常にスポーツアイテムは最先端の科学を応用してより使いやすいものへと進化しています。そんな開発の現場で働くメーカーの職員になるという道もあります。
たとえばバドミントンの大手メーカーであるヨネックスでは、デザイン系や開発生産管理系の人材が求められています。平成28年度でみると倍率は37倍と決して簡単な道ではありませんが、日本全国のバドミントン選手が使用するアイテムの開発・販売に関われるという、やりがいのある仕事です。
まとめ
バドミントンに関係する、さまざまな仕事をご紹介しました。
本当に好きなもののためであれば、頑張る力が湧いてくるのではないでしょうか。
選手からメーカースタッフまで働くジャンルは違いますが、バドミントンへの強い情熱があれば、どれもやりがいを感じることができるはずです。