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香川真司に向け強く祈りたいこととは? ついに真のリーダーとなる時、理解すべき重責の意味


3月25日(月)11時36分配信
香川真司【写真:Getty Images】

香川真司【写真:Getty Images】

今回は香川が代表を引っ張っていくしかない

日本代表は26日、キリンチャレンジカップ2019でボリビア代表と対戦する。コロンビア代表戦から大幅に先発を入れ替えることも予想される森保ジャパンにあって、香川真司は今シリーズのメンバーでは突出した経験値を誇る。質の高いプレーを見せるのはもちろん、リーダーとしてチームをけん引することも求められる。(取材・文:元川悦子)

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26日のボリビア戦(神戸)に向け、23日に横浜から移動した日本代表。24日夕方には、試合会場となるノエビアスタジアム神戸で初練習を行った。左足甲を痛めて前日ホテルで静養した堂安律(フローニンゲン)と、左足打撲で別メニューを強いられた室屋成(FC東京)も全体練習に復帰し、23人全員がピッチに立てる状態になった。


が、森保一監督は親善試合2連戦の際はスタメンを大幅入れ替えするのが通例。今回も合宿スタート時に「できるだけ全員を使いたい」という意向を示していただけに、次戦は先発のほとんどが変わる可能性が高そうだ。


となれば、GKはシュミット・ダニエル(仙台)か中村航輔(柏)、DFラインは右から西大伍(神戸)、三浦弦太(G大阪)、畠中槙之輔(横浜FM)、安西幸輝(鹿島)、ボランチが橋本拳人(FC東京)と小林祐希(ヘーレンフェーン)とキャップ数ゼロ、もしくは1ケタという選手が守備陣から中盤にかけてズラリと並ぶことになる。


攻撃陣を形成する見通しの乾貴士(アラベス)と宇佐美貴史(デュッセルドルフ)は2018年ロシアワールドカップ組であり、代表キャリアも少なくないが、これまでチームの大黒柱になった経験はない。その状況を踏まえると、今回は国際Aマッチ97試合目となる香川真司(ベシクタシュ)がリーダーとして代表を引っ張っていくしかないだろう。


コロンビア戦(横浜)で初めて代表のキャプテンマークを巻いた柴崎岳(ヘタフェ)が「今までリーダー的にチームを引っ張ってきた存在が今回はいない。そういう先輩たちの姿を見てきている自分がチームに求めていかなければいけない」と責任感を口にしたように、香川にも自覚は当然ある。

これまでは自身の役割に専念できた

「(次は)初めてやる選手も沢山いるし、そういう選手をうまく生かしながらやっていく必要がある。若いやつの勢いっていうのは非常に大事。僕自身がうまくコントロールしながらやれれば、より彼らのよさも生かせるし、自分も生きると思うので、融合は楽しみですね」と自らがけん引役となって、若い力を躍動させていく腹積もりだ。


コロンビア戦でも、中盤でタメを作りながら左の中島翔哉(アルドゥハイル)やサイドチェンジを送ったり、最前線に入った鎌田大地(シントトロイデン)にタテパスを配球するなど、20分あまりのプレー時間の中で「周りを円滑に動かそう」という意識を鮮明にしていた。次のボリビア戦ではそういったアクションを増やすと同時に、精神面でも周囲をリードしていく仕事が求められる。


サッカーの90分間というのは、苦しい時間帯が必ず訪れる。コロンビア戦を見ても、押し込んでいた前半と相手がギアを上げたことで翻弄された後半とは全く違うものになった。そういう劣勢の時間帯こそ、リーダーがしっかりとチームを統率しなければならない。


平成生まれ最初の日本代表選手だった香川が2008年5月のコートジボワール戦(豊田)で初キャップを飾った頃は、楢崎正剛(名古屋クラブスペシャルフェロー)や中澤佑二(前横浜FM)、中村俊輔(磐田)といった年長者たちが揃っていて、19歳の若武者はガムシャラに自分を押し出すだけでよかった。


自身がレギュラーに定着した2010年南アフリカワールドカップ以降も長谷部誠(フランクフルト)という傑出したキャプテンがいて、チーム全体の目配りをしてくれたから、香川は安心して自身の役割に専念できた。

円熟味を増した新リーダーの姿は見られるか


そういった先輩が続々と代表を離れた今、香川は楢崎や中澤、中村、あるいは長谷部や本田圭佑(メルボルン)といった人々が代表のために全身全霊を注いできた姿を思い出し、その一挙手一投足を自ら再現しなければいけない。それができるのは、今の森保ジャパンでは香川1人だけだ。30代に突入したということは、そういった重責を担うという意味でもある。そこをエースナンバー10にはしっかりと理解してもらい、ボリビア戦で体現していく必要がある。


加えて言えば、今回の一戦は平成ラストの日本代表戦でもある。そのゲームが故郷・神戸で行われるというのは何かの因縁かもしれない。「そこは全然考えてなかったですね」と本人は苦笑したが、「もし結果が出たら『平成最後のゴール』ってうまくまとめてくれればいい」とジョークを交えて得点への意欲をにじませた。香川の代表ゴールはロシア大会初戦・コロンビア戦(サランスク)のPK以来ということになるが、どういう形でもいいから目に見える結果はほしいはずだ。

「結局、ゴールを取らないと僕たちは意味がないんでね。そういう局面に立った時にどれだけ呼び込めるか。そこはアピールしたい。ボールが来なかったら強く要求したいですね」と自らが日本を勝利へと導く一発を決める覚悟を持って戦うつもりだ。


22日のコロンビア戦では中島翔哉のチャレンジの姿勢、ゴールへの貪欲さと積極性が光ったが、香川もスタメンでピッチに立てば自身の強みや特長をより強く押し出しやすい。それを意識する一方で、ベテランなりのメリハリや緩急は必要だ。最前線に鎌田や南野拓実(ザルツブルク)が陣取るのであれば、彼らの勢いを援護射撃する時間帯も必要だろうし、宇佐美や乾に対しても同様だ。


周囲をフォローし、チームを円滑に動かしながら、肝心な時には自分がゴールに直結する仕事をして異彩を放つ…。そんな円熟味を増した新リーダーが神戸の地で見られれば理想的だ。2012年2月のラトビア戦以来、6年ぶりの地元凱旋試合で、新たな香川真司像を示してくれることを強く祈りたい。

(取材・文:元川悦子)

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