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インターハイ2017優勝候補!下北沢成徳女子バレー部の強さの秘密

2017 4/12 12:06吉田 和喜
バレーボール,Shutterstock.com
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Photo by zieusin/Shutterstock.com

日本女子バレーを語る上では外すことのできない下北沢成徳高等学校。日本代表のキャプテンとして活躍した木村沙織選手や、これからの日本代表を支える黒後愛選手を育てた下北沢成徳高等学校女子バレー部の強さの秘密を探る。

世界に通用する人材育成を行う下北沢成徳高等学校

下北沢成徳高等学校は「広く社会で活躍する女性を育てる」が教育理念。そのため、交換留学や高校4年間分の授業時間を確保するクォーター制の授業を取り入れ、明確な将来のヴィジョンを得るため、卒業生から学ぶ進路プログラムなど、教育に力を入れている。
卒業後は、慶応義塾大学や青山学院大学などの難関大学にも進学している。コースは得意分野を生かした受験を目指す進学コースとバイリンガルを目指す国際コース、難関4年生大学を目指す特進コースに分かれる。

圧倒的強さを誇る女子バレー部のこれまでの戦績

下北沢成徳女子バレー部と言えば、バレーボール好きで知らない人はいない強豪校。2002年にはインターハイ・国体・春高すべてで優勝し、3冠を達成。その時のメンバーには後の日本代表となる、木村沙織選手、大山加奈選手、荒木絵里香選手がいました。そして2016年・2017年には春高バレーで2連覇を達成するなど、近年も圧倒的な強さを見せている。
特に、同大会で2年連続MVPとなった黒後愛選手の活躍はテレビでも取り上げられ、卒業後東レアローズに入団した彼女の日本代表としての活躍が期待されている現状だ。そんな毎年のように全国へコマを進める強さの秘密は30年以上指揮を執る監督にあるといえる。

30年以上下北沢成徳のチームを率いる小川良樹監督

下北沢成徳女子バレーの強さの秘密は小川良樹監督なしでは語れない。大学生時代から成徳学園高校(現・下北沢成徳高校)のコーチをはじめ、26歳で監督に就任、下北沢成徳女子バレーを全国的な強豪校にまで育てあげました。バレーボールの教育方針として、選手の自主性を生かすことを重視しており、それぞれの選手の長所を生かすことに情熱を注いでいる。
また専属のトレーナーとともに、ウェイトトレーニングを活用しながら、怪我をしない選手たちの身体づくりにも力を入れている。

2017年インターハイで注目したい石川真佑選手

2連覇を達成した春高バレーの主役は下北沢成徳の黒後愛選手。黒後選手が卒業した後、2017年インターハイで注目したいのは石川真佑選手。
この石川真佑選手、実は全日本男子バレーのエースとして活躍する石川祐希選手の妹だ。まだ2年生の選手だが、2017年の春高バレーでは1年生ながら黒後選手と並ぶ中心選手として活躍し、全国制覇に貢献した。2020年の東京五輪では兄とともに日本代表で活躍することが期待されている。

下北沢成徳女子バレーの見どころ

春高バレー2連覇の原動力となった黒後選手をはじめとする3年生が卒業した後、最初の全国大会となるインターハイ。注目は、石川真佑選手をはじめとした新2年生の活躍だ。というのも彼女たちが1年生だった全国大会のメンバーには1年生選手が5人以上登録されていたから。
当時、春高デビューした石川選手は1年生らしからぬ落ち着いた正確なサービスエースと強烈なアタックで連覇に貢献した。2017年インターハイは若いフレッシュな選手たちの活躍に注目しよう。

まとめ

全国大会の常連校であり、日本代表選手を多く輩出する下北沢成徳高校。その強さの秘密は、長い時間かけて確立された小川監督の選手の自主性を尊重する教育方針にもあるようだ。2017年インターハイでも、下北沢成徳高校の選手たちの活躍に注目したい。