昨シーズンから絶好調の錦織
1月14日から開幕した、今シーズン最初のグランドスラム全豪オープン。第8シードに入った錦織圭は2大会ぶりの全豪出場だ。
第1シードのノヴァク・ジョコヴィッチ(セルビア)と同じ山に入った今大会。
1回戦では予選を勝ち抜いたマイクシャクに2セットを先取され追い込まれたが、相手の途中棄権で逆転勝ち。各選手が順当に勝ち抜けば2回戦で前哨戦のマハラシュトラ・オープンで決勝進出を果たしたパワーサーバーのイボ・カルロヴィッチ(クロアチア)、3回戦で第32シードのフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)、第4戦で第12シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)と戦い、準々決勝ではジョコヴィッチと顔を合わせることになる可能性が高い。
錦織とジョコヴィッチの対戦成績は、2勝15敗と大きく負け越している。最後に錦織が勝ったのは、グランドスラムタイトルまであと1歩だった2014年全米オープンの準決勝だった。そして、最後の対戦は昨年の全豪オープンの準決勝だ。
グランドスラムでベスト4以上に行くためには、トップクラスの選手に勝たなければいけない。全豪最高成績が3度のベスト8である錦織も、今大会の目標をベスト8以上としている。初のベスト4進出のため、ジョコヴィッチを相手に3勝目を手にしなければならない。
今シーズンの錦織にかかる期待は大きい。昨シーズンの全米オープン以降、タイトルこそ獲れなかったがATPポイントを2000点近く積み上げ、ATPファイナル出場を果たした。そして今シーズン、開幕戦となったブリスベン国際ではダニル・メドヴェージェフ(ロシア)を倒し、優勝。実に2年11か月ぶりの優勝が、全豪シーズン初のタイトルとなった。
その好調の鍵はファーストサーブ。もともと精度の高いサーブを武器としていた錦織だったが、今シーズンはその成功率が上昇し、試合の主導権を握ることに成功している。前哨戦優勝を引っ提げて、灼熱のメルボルンで飛躍を狙う。