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錦織圭の2018年。“復活”と“無冠”のシーズンを振り返る

2018 12/29 11:00橘ナオヤ
錦織圭Ⓒゲッティイメージズ
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終盤戦で追い上げトップ10復帰

ランキングの推移を見ると、シーズン開幕時は22位。ケガからの復帰の途上にあったため、全豪オープンを含むシーズン序盤はツアー欠場を余儀なくされた。

ツアー初戦となった2月のNYオープンでは、準決勝進出とまずまずの成績を残したが、全豪シーズンは欠場。昨シーズン前半戦にマスターズなどで積み上げたポイントが徐々に失われ、4月2日付のランキングでは今シーズン最低の39位までランキングを落とした。

だが、その後は4月のモンテカルロ準優勝を皮切りにウィンブルドンベスト8で20位に浮上するなど、サーフェスを問わず随所で良いテニスを見せ、ポイントを取り戻し安定した成績を残していく。

ランキングを駆け上がったのはシーズン終盤。全米オープンでベスト4に入り12位にまで順位を上げると、以降に出場した全大会でベスト8以上に入り、楽天ジャパンオープンとエルステバンクでは準優勝を果たした。 最終的に、ATPランクトップ10復帰とともに、上位陣の負傷欠場という(錦織にとっての)幸運も手伝い、2016年以来となるファイナルズ出場も成し遂げた。

強敵との連戦を勝ち抜けない

錦織圭は日本人最高の男子テニス選手と言っていい。だが、これまでグランドスラムはもちろん、マスターズでも1度も優勝経験がない。どちらのカテゴリも準優勝が最高成績で、キャリアで獲得した11のタイトルはATP500が6つ、ATP250が5つとなっている。

今シーズンもモンテカルロ・マスターズで決勝進出を果たしたものの、タイトル獲得はならなかった。エルステバンクの決勝でアンダーソンに負けた結果、錦織は決勝戦9連敗という不名誉な記録を打ち立てている。

自身と同格以上の選手、つまりトップ10選手相手でも勝てる力を持つ錦織。これは誰もが知るところで、実際に今シーズンもトップ10選手相手に7勝している。しかし、決勝ではラファエル・ナダル(モンテカルロ・マスターズ)、メドヴェージェフ(ATP500楽天オープン)、そしてアンダーソン(ATP500エルステバンク・オープン)に敗れた。その他、ウィンブルドンと全米オープンでジョコヴィッチに敗北している。

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