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グランドスラム4大大会を知ろう(後編)

2017 6/28 09:44
wimbledon
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愛称はない、これこそが「センターコート」だ

この会場のテニスコートには、他のグランドスラム大会会場のように、レジェンドたちの名前がついているわけではありません。
15,000人収容のメインコートの正式名称は「センターコート」。つまりこのセンターコートという言葉に、ウィンブルドンのメインコートを指す意味が含まれています。大会の正式名称もそうですが、テニスの母国としての自負と誇りが感じられますね。
2009年に開閉式の屋根が取り付けられました。ウィンブルドンのあるロンドンといえば、うす曇りと雨降る気候が有名。この屋根が設置される以前には、雨天による中断や延期と、それに伴いコートに防水カバーがかけられるシーンが恒例となっていました。このセンターコートは、1年のうちウィンブルドンが開催される2週間のみ使用されます。まさにテニスの聖地なのです。
センターコートに次ぐ2番目のコートにも特別な名称はなく、「No.1コート」という名前になっています。とはいえ1,1000人を収容する大きなコートで、ここで行われる試合はセンターコートに負けない盛り上がりを見せることも。2019年にはNo.1コートにも屋根が設置される予定です。また、これに次ぐコートも「No.2コート」「No.3コート」という名前がついています。
No.1コートのそばには丘があり、かつては「ヘンマン・ヒル」と呼ばれていましたが、同国のスター、アンディ・マレー選手の台頭により、この丘は「マレー・マウント」と呼ばれています。丘のふもとにパブリック・ビューイング用の大型モニターがあり、プレミアがつくウィンブルドンの観戦チケットを手に入れられなかったテニスファンは、この丘でくつろぎながら試合観戦を行うことができます。

ドレスコードは“白”―格式高い大会ならではの厳格さ

大会やコートの名前からも格式の高さを感じますが、ウィンブルドンにはもう一つそれを感じさせるルールがあります。それが服装規定。各種アパレルブランドのおしゃれなウェアを身に纏うイメージのテニス選手ですが、ここウィンブルドンでは、ウェアの色を白一色にするという決まりがあります。
試合本番だけでなく、練習中も白。デザインもボディラインや露出の多いものは禁止されています。シャツやパンツ、スコートだけでなく、足元はソックスやシューズ、帽子やバイザー、そしてリストバンドまで、白でなければいけません。
真っ白なウェアが、コート上を駆けまわるうちに徐々に芝の緑と土の色に染められていく……その光景は、この大会がテニス最高峰の舞台であることを実感できる美しいものです。
その他にも、シードに応じて割り振られるロッカールームが異なっていたり、過去大会でベスト8に入っていればスタンドに席が用意されるという「ラスト8クラブ」があるなど、ウィンブルドンはとにかく格式の高い大会なのです。

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