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グランドスラム4大大会を知ろう(前編)

2017 6/28 09:44跳ねる柑橘
tennis grand
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全仏オープン―赤土煙る屈指の難所

5月から6月にかけて開催されるツアーで2番目のグランドスラムが、全仏オープンです。会場は、華の都パリ近郊にある「スタッド・ローラン・ギャロス」。この名称にも実在の人物の名前が使用されています。ローラン・ギャロス氏は、世界初の地中海横断飛行を成功させた名パイロット。第一次世界大戦中にはフランス軍のエースパイロットでもありました。
全仏オープン最大の特徴は、なんと言っても赤土。4大大会唯一のクレーコートです。クレーコートはハードコートやグラスコートよりも足元が滑りやすく、球足は遅く、スピンボールのバウンドへの影響が出やすいという特徴があります。強烈なスピンボールと優れたフットワークを武器とするラファエル・ナダル選手はこのサーフェスを得意としていて、2016年までに全仏だけで9回も優勝しています。
一方でナダル選手同様にグランドスラムを10回以上制しているロジャー・フェデラー選手やノバク・ジョコビッチ選手は、全仏の優勝回数は2016年まで1回のみ。4大大会制覇を目指すトップ選手にとって最大の難所であるといわれます。

フランステニスの偉人の名を冠するコート

このローラン・ギャロスにも2つ、偉大なテニス選手の名を冠したコートがあります。 まずはセンターコートの「コート・フィリップ・シャトリエ」です。フィリップ・シャトリエさんはフランスの元選手で、引退後はフランステニス連盟やITF(国際テニス連盟)の会長も務められました。スタンドは14,840人を収容。クレーコート世界最高の舞台として、多くの赤土のスペシャリストたちがこの地を目指しています。
続いて約10,000人収容のセカンドコート「スザンヌ・ランラン・コート」です。スザンヌ・ランランさんは世界初のプロテニス選手。オープン化前の4大大会ではシングルス8勝を記録しています。白血病の39歳の若さでこの世を去ったランランさんは、フランスでは「テニスの女神」としていまも敬愛されています。
現在、グランドスラムの4大大会では唯一、センターコートに屋根がない会場となっています。クレーコートは他のサーフェスと違い少量の雨なら試合が続行されますが、悪天候が続くと丸一日全試合が延期となることも。コート・フィリップ・シャトリエとコート・スザンヌ・ランランの両コートには、2020年頃をめどに屋根が設置される予定です。

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