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復活を遂げたフェデラーの涙~宿敵ナダルとの激闘を制し全豪テニス制覇!

2017 4/12 20:20もりちょく
テニス
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コートに再び?王者に返り咲くために必要なこと?

2016年1月、半年に公式戦の舞台に姿を現したフェデラー。7年ぶりとなった全豪決勝の相手は、奇しくも宿敵でありフェデラーと同じ時期に怪我に悩まされたナダルだった。
試合前、フェデラーに対する不安要素として考えられたのが、コートカバーリング力の低下やフルセットにもつれ込んだ際のスタミナなどの体力面だ。過去の実績を見る限り、技術面に関しては問題なかったが、35歳のフェデラーにとって体力に関しては全盛期と同じようにはいかない。実際に、30台に突入してから、終盤で集中力を欠きミスが増えた結果、惜しくもファイナルセットで落とすという試合が多く見られていた。
また、ナダルには、2008年のウィンブルドン決勝で、バックハンドへの強烈なトップスピンをラリー戦で繰り返され敗れた過去も。5年ぶりの優勝のために不可欠なことは、ショートポイントを積み重ね、出来るだけ速い試合展開に持ち込むことだった。

進化し続けるレジェンド・フェデラー

ナダルとの決勝戦。そこにはもう30代という年齢と怪我で苦しんでいたフェデラーの姿はない。目にしたのは、さらに技術を磨き上げ進化を遂げた、あのレジェンドの姿だった。
サービスゲームでは、ナダルのサービスエースが4に対して、フェデラーは20と圧倒的な数字。プレースメントを意識して両サイドに上手く打ち分けたことで、フェデラー本来の持ち味である繊細なボールタッチによる自由自在なコントロールが光った。
また、ファーストサービスの得点率は75%と高い成績にあるように、積極的なサーブアンドボレーも。ナダルのバックハンドへの返球と、長いラリー戦を避けたいという意図が見てとれる。試合全体でのアンフォーストエラーが、ナダルの19に対しフェデラーが48と多いのだが、リスクを負ってでも攻め続けたいというフェデラーの意志も感じられた。
そして、ウィナーの数はナダルの35に対して、73とこれも圧倒的な数字。特に、ナダル戦で苦手とされたバックハンドで、正確なダウンザラインを量産したことが要因だ。このウィナーの数からも、ショートポイントで素早い試合展開にするために、攻撃的なショットを狙っていたということが読み取れる。
原点であるネットプレー、輝かしいキャリアのもととなったストローク。この2つを磨き上げたことで、怪我からの復帰だけでなく、よりレジェンドらしい完成されたテニスに進化させたのだ。

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