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国枝選手も実践している!車椅子テニスの練習法とは?

2017 2/16 19:10
テニス
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Photo by Nicholas Rjabow/Shutterstock.com

現在、日本を代表するテニス選手といえば、錦織選手と、車椅子テニスの国枝選手だ。 国枝選手のグランドスラム制覇などで日本でも車椅子テニスの認知度は高まっている。 そんな車椅子テニスの練習方法を紹介する。

車椅子テニスとは

まず、車椅子テニスについて説明する。 車椅子テニスとは別名「ツーバウンドテニス」と呼ばれることもあり、打ち返すまでにツーバウンドが認められている。 これが車椅子テニス最大の特徴だ。
他には、「打つ時に腰を浮かせてはならない」や、「足を地面につけてはならない」などの細かなルールもあるが、大まかには 一般的なテニスと変わりない。
車椅子テニスには、クアードクラスというクラスがあり、これは重度の障がいがある選手のクラスだ。

チェアワークが重要

どんなスポーツでも基本が大事と言うが、もちろん車椅子テニスでも基本が大事だ。 あの世界トップクラスの国枝選手ですら、基礎を大事にしている。 では車椅子テニスの基礎とは何だろうか?それはチェアワークだ。
車椅子テニスは、体の後方に打たれると弱点となるため、相手の動きを読むことと、いち早く動き出すことが重要だ。 国枝選手は「世界一のチェアワーク」と称されたチェアワークを武器に、世界の一線で活躍してきた。

車椅子テニスで重要な筋肉

車椅子テニスでは、足を使って踏ん張ることができない。 ではどの筋肉が重要だろうか?もちろん腕、上腕二頭筋は重要だが、もっと重要な筋肉がある。それが背筋だ。
背筋は、基本的に上半身しか使えない車椅子選手にとってひねりを生み出してショットに力を込めることができる重要な部位だ。 国枝選手も、強靭な背筋力を利用したバックのダウン・ザ・ラインを得意技としていた。 背筋力は車椅子テニスにとって重要な筋肉と言える。

チェアワークを磨く

車椅子テニスでは、筋力トレーニング以外にもラケットを持たない練習がある。それがウィーリングスキルだ。 国枝選手が世界一のチェアワークと紹介したが、このような基礎練習を大事にしたからこそトップ選手となった。
まずキャスター振りから始める。軽めの強度から徐々に力を入れ、最終的に全力で振るように心がける。 そこから、ラケットを持たずにターンの方法を学び、反復で練習することだ。 車椅子テニスでは、ターンの仕方によって動き出しに大きな違いが生まれるので、重要な練習だ。

ラケットを持った練習

最後にラケットを持った練習だ。 車椅子テニスのストローク時には、個人のヒッティングゾーンを探すことが重要となる。 ウィーリングスキルを活かして正しくボールに近づき、打つ。基本的なことだが、これも重要だ。
適切なヒッティングゾーンを見つけることで力強い打球を打つことが可能となるし、素早く返球することもできる。 車椅子テニスでもやはり基礎が重要だ。反復練習を行い、瞬時にそのプレーができるように心がけると良いだろう。

まとめ

車椅子テニスの練習方法を紹介した。 国枝選手をはじめとしたトップ選手でも、基本を大事にしている。基本を反復練習することが大切だ。 国枝選手以外にも、女子の上地選手など将来有望な選手が日本にはいる。 そういった選手に続く、選手が出てきてほしい。