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男子プロテニスプレイヤー"スタン・ワウリンカ"の功績とは!

2016 10/26 03:05
スタンワウリンカ
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Photo by lev radin / Shutterstock.com

あのフェデラーと同じスイス出身のテニス選手、スタン・ワウリンカを知りたいと思わないだろうか? 攻撃的な高速サービスを武器に一気に相手をねじ伏せるフォアハンドが魅力。そんな彼の功績とプレースタイルを紹介する。

スタン・ワウリンカの実力!

スタン・ワウリンカは、ATPツアー通算14勝を挙げており、世界ランキングも自己最高3位までに上った。それまでビック4と呼ばれていたフェデラー、ジョコビッチ、マレー、ナダルの牙城を崩すべき存在の筆頭が錦織であり、ラオニッチであり、そしてこのワウリンカでもある。
彼のこれまでの戦績は、全豪と全仏のグランドスラムで2度の優勝がある他、2008年の北京オリンピックでのフェデラーと組んだダブルスで金メダルを獲得している。今では両手バックハンドが主流の中、フェデラーと同じく片手バックハンドで、放たれる打球は重いものがある。そして何よりの武器が高速サービスで、相手を圧倒してきた。

スタン・ワウリンカの活躍の陰には名コーチの教えが!

今やスタン・ワウリンカは、新ビッグ4への定着を狙い動き出している。ワウリンカのコーチを務めているスウェーデン出身のマグヌス・ノーマンは、あのステファン・エドバーグの引退後、スウェーデンを背負っていた選手なのだ。その戦績も素晴らしいものがあり、世界ランキングも自己最高位の2位まで上り詰めている。ATPツアーでは、12勝をあげ、2000年には全仏オープンで準優勝の成績もある。
その彼が、スタン・ワウリンカのコーチに就任し、着手したのは、まずは肉体を絞り上げることだった。ストレスの多くかかるテニス選手は食事の管理も行わねばならず、そのバランスが崩れると太ってしまうなど戦える体ではなくなってしまう。ノーマンは、ワウリンカの能力を最大限に引き出すために必要な肉体を作り上げることを集中的に行った。その結果、しっかりとした体が作られ、今の素晴らしい成績を残せるようになったのだ。

スタン・ワウリンカのプレースタイル!

スタン・ワウリンカのプレースタイルを紹介しよう。彼の特徴は、片手バックハンドから放たれる強烈なショットだろう。ストレートは勿論のこと、短いアングルショットなど多彩な攻めをバックから打てるのはすごいの一言だ。片手バックハンドはフェデラーが有名だが、フェデラーは守りに入る際や、攻撃に変化を持たせるためによくスライスを織り交ぜるケースが見られる。
一方ワウリンカは、どちらかというとスライスを多用せずに、ガンガンバックから打ち込んでいく。そんなイメージだ。しかし、スタン・ワウリンカの特徴はこれだけではない。バックがこれだけうまいのに、さらに強烈なフォアハンドも併せ持っている。バックで打ち込みつつ、ウィナーをフォアで狙うこれが必勝パターンだ。守りよりも攻め重視のスタイルがワウリンカの強みでもあり、一度乗ってしまうと手が付けられない。そんな勢いがある。

まとめ

スタン・ワウリンカは、徐々にその自身の成績を上げて来ている。これから先、トップ10を維持し、さらなる高みをめざして突き進むダイナミックなプレーを期待しよう。