「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

日本のシンクロナイズドスイミング界の名選手や名チームをご紹介!

2017 1/30 21:29
シンクロ,Ⓒゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピック。チーム競技で銅メダルを獲得した日本のシンクロナイズドスイミング選手たちは記憶に新しいところだ。そこで日本のシンクロナイズドスイミング界での功績を残した名選手や、名チームを紹介していく。

元祖マーメイドと呼ばれ名選手だった“小谷実可子”

幼少の頃からシンクロに触れ、才能を開花させていた小谷実可子さん。
12歳のとき日本代表に選出され、カナダ年齢別選手権大会で3位入賞。高校生になると単身で米国に留学して恵まれた環境のなかで演技に磨きをかけ、オリンピック日本代表選手に選出された。ソウルオリンピックでは女性初の旗手を務め、デュエットとソロで銅メダルを獲得する活躍を見せる。
その後もシンクロ界の女王として日本を引っ張っていくが、スポーツ振興へと活動の場を広げるために休養に入り、長野オリンピックの招致活動などを行った。その後、バルセロナオリンピックを目指して選手へと復帰し代表となるも、出場機会がないま引退することとなった。
引退後は国連総会に出席したり、教育関連の要職に起用されたりと大活躍。また東京オリンピックでも招致アンバサダーを務めるなど、“元祖マーメイド”と呼ばれた小谷実可子さんは、今でもシンクロの魅力を伝える活動をしている。

小谷実可子選手と並ぶ名選手“田中ウルヴェ京”

1967年2月20日に東京都港区で生まれた田中ウルヴェ京(たなかウルヴェみやこ)さん。
6歳で水泳をはじめ10歳になるとシンクロに転向。小谷実可子選手と出会う。14歳でカナダ国際ソロ・デュエット大会へ出場してデュエットで準優勝を果たし、15歳のときには最年少で日本代表Aチームに選出された。高校を卒業後はさらにシンクロに打ち込むため、環境の整った日本大学へと進学。在学中にはマドリード大会で4位(ソロ)、チームでは銅メダルを獲得した。その後も活躍を重ね、ソウルオリンピックでは小谷実可子選手と息の合った演技を見せ、銅メダルを獲得。
1989年の引退発表後は、日本の代表チームのアシスタントコーチを務めた。その後も指導者としてさまざまなカリキュラムを学び、フランス代表チームのコーチなどを経験。結婚や出産を経て起業し、数々のスポーツ指導を行う株式会社ポリゴンを設立している。また2015年には「びわこ成蹊スポーツ大学」の客員教授に就任した。

シンクロ史上最多のメダルをもつ名選手“立花美哉”

滋賀県大津市生まれの立花美哉(たちばな みや)さん。
シンクロを始めたのは小学生の頃だった。京都踏水会で基礎を学び、その後に井村シンクロクラブで指導を受けた。1991に出場した「世界ジュニア選手権大会」では3冠を達成。四天王寺高校を卒業後は同志社大学へと進むも、さらに演技に磨きをかけるため、大学を中退しカナダへと留学。
アトランタオリンピックでは日本代表選手に選出され、日本チームとして銅メダルを獲得。その後のシドニー、アテネオリンピックともデュエットとチームで2大会連続で銀メダルを獲得。武田美保選手と挑んだ2001年の世界水泳選手権では、史上初となる金メダルを獲得した。
現役を引退後は指導者としての道を選び、アメリカのカリフォルニアにあるクラブに留学。2008年に帰国した後、井村シンクロクラブでコーチとして後輩の指導にあたっている。

同じくシンクロ史上最多のメダルをもつ名選手“武田美保”

1976年9月13日に京都に生まれた武田美保さん。
シンクロは7歳からはじめ、13歳の頃にはジュニアの日本代表に選出。デュエットを組む立花美哉選手とともに、井村シンクロクラブでシンクロを学んでいく。
四天王寺高等学校を卒業後、立命館大学へと進学。2年生のときには日本代表選手に選ばれ、アトランタオリンピックのチーム戦に出場し銅メダルを獲得。大学を卒業後は立花美哉選手とコンビを組みシドニー、アテネオリンピックと銀メダルを獲得した。2001年に開催された世界水泳では、日本のシンクロ界初となる金メダルを獲得する快挙をあげた。
引退後もインストラクターなどを務め、現在の三重県知事の鈴木英敬さんと結婚。移住して三重県のシンクロクラブで指導をおこなっている。

“マーメイドジャパン”の名選手たちがリオで銅メダルを獲得!

2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピック。シンクロでは3大会連続でメダルを逃していた日本選手陣だったが、日本シンクロ界の母として知られる井村雅代監督をむかえて挑んだリオデジャネイロ。天照大神をイメージした衣装をまとい“和”をコンセプトにした見事な演技で、“マーメイドジャパン”の日本チームが銅メダルを獲得した。
チームは箱山愛香・乾友紀子・丸茂圭衣・三井梨紗子・中牧佳南・中村麻衣・小俣夏乃・吉田胡桃・林愛子の9人。厳しい井村監督の指導のもと日々努力を重ねてきた結果、素晴らしい演技となった。

まとめ

日本のシンクロナイズドスイミング界の名選手を紹介した。シンクロのデュエットとチーム競技ともに一糸乱れぬ演技は感動的。まるで人魚のように水の中を自由に泳ぎ演技する姿は、美しくもあり圧巻だ。3大会ぶりにオリンピックでメダルを獲得した“マーメイドジャパン”の東京オリンピックにむけた活躍にも期待だ。