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背泳の名選手たち

2016 11/10 19:16
水泳
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Photo by Mitch Gunn / Shutterstock.com

数ある競泳の種目の中でも、唯一飛び込みをしない、後ろ向きに泳ぐという泳法の背泳で、活躍した選手たちを紹介する。

日本人の背泳の名選手といえば 鈴木大地

小学校2年生からスイミングスクールに入って水泳を始めた鈴木大地は、高校生の時に初のオリンピックとなるロサンゼルスオリンピックに出場するが、思うような成績が残せなかった。しかし、大学に進学後、1986年のソウルアジア大会では100m、400mメドレーリレー、1987年のユニバーシアードでは100m、200mで金メダルを獲得する。
その後、1988年のソウルオリンピックに出場。日本競泳陣として16年ぶりの金メダルを100mで獲得する。同時に、当時彼が採用していた、水中に潜ったまま進むバサロ泳法が有名になった。

同一種目三連覇の名選手 クリスティーナ・エゲルセギ

クリスティーナ・エゲルセギは、ハンガリーのブタペスト出身の選手だ。 1988年のソウルオリンピックに14歳で出場し、200mで金メダルを獲得。当時最年少金メダルの記録を更新した。次の1992年バルセロナオリンピックでは、100m、200m、400メートル個人メドレーで3個の金メダルを獲得し、1996年のアトランタオリンピックでも、200mで金メダルを獲得。同一種目で3連勝の記録を打ち立てている。

背泳でも自由形でもメダルを獲得 ジョン・ネーバー

少し昔の選手になるが、ジョン・ネーバーは、1976年に開催されたモントリオールオリンピックで100m、200m、4×200mリレー、4×100mメドレーリレーの4種目で金メダルを獲得したアメリカの選手だ。
100mと200mでは当時の世界新記録を出し、特に200mは史上初の1分台で泳ぐという驚異的なタイムだった。メドレーリレーでは背泳で、リレーでは自由形でそれぞれ世界新記録を出すことで金メダルに貢献をしている。また、200m自由形でも銀メダルを獲得している。
特筆すべきはジョン・ネーバーが背泳の折り返しで使っていたターンはネーバーターンと呼ばれ、背泳から平泳ぎに移行する個人メドレーに現在も使用されている。

ジンバブエの名選手 カースティ・コベントリー

2000年に行われたシドニーオリンピックに高校生で初出場したカースティ・コベントリーは、ジンバブエの競泳選手として初めて準決勝に進出した。 2004年のアテネオリンピックでは、200mで金メダル、100mで銀メダル、200m個人メドレーでは銅メダルと3種類のメダルを獲得して、ジンバブエの大統領から、ゴールデンガールと賞賛されたという。 また、次の北京オリンピックでも、200mでは世界新記録で金メダルを獲得して2連覇を達成した。
現在は、国際オリンピック委員会の委員に就任している。

文武両道の名選手 入江陵介

0歳から水泳を始めた入江陵介は、兄と共に水泳に勤しむ。背泳に本格的に取り組むようになるのは中学生になってからだ。100mと200mで当時の日本中学記録、高校生でも、200mで日本高校新記録、その後も日本新記録などを樹立している。 2012年のロンドンオリンピックでは、200mで銀メダル、100mで銅メダルを獲得している。その後の2014年アジア大会では、100m、200mで、パンパシフィック水泳選手権では、100mで金メダルを獲得している。
また、高校生の頃は学校の成績がオール5だったので、文武両道のエリートアスリートとして注目された。

まとめ

背泳の名選手たちをまとめてみた。 競泳界に歴史を刻んだ選手、そしてこれからも刻んでいく選手たちがたくさんいた。 これから先も、背泳という種目から目がはなせない。