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これだけ知っておけば大丈夫!大相撲を観戦する時の基本的なマナー

2016 9/9 08:08
相撲
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Photo by J. Henning Buchholz/Shutterstock.com

大相撲ファンでなくとも、一度は大相撲を実際に観戦してみたいと思ったことはないだろうか。しかし、大相撲は伝統的な国技であり、きっとしきたりなどがあるに違いないと、敷居が高いのではないか。そこで観戦時に恥をかかぬよう、マナーを調べてみた。
これだけ知っておけば大丈夫!という基本的なマナーをご説明する。

観戦前の基礎知識1:チケットは最安2000円台で購入可能

伝統があって品格も高い大相撲の観戦チケットとなると、2万円も3万円もするのではないか……と想像しがちだ。
しかし、土俵に一番近い「溜席」でも約1万5000円と、思ったよりリーズナブル。次に土俵に近い「マス席」だと1万円?1万2000円。2階席だと4000円?8000円と、他のスポーツとそこまで変わりない。
なお、2階席の一部分のみ当日券が販売され、2000円台で購入できるなど、思ったより気軽に観戦することができる。

観戦前の基礎知識2:本場所は奇数月に開催される

本場所は奇数月、つまり1月、3月、5月、7月、9月、11月の年に6回開催される。開催地は以下の通り。

  • 1月場所……東京場所:両国国技館
  • 3月場所……大阪場所:大阪府立体育会館
  • 5月場所……東京場所:両国国技館
  • 7月場所……愛知場所:愛知県体育館
  • 9月場所……東京場所:両国国技館
  • 11月場所……福岡場所:福岡国際センター

なお、取り組み自体は朝9時頃にスタートして、夕方の6時くらいに結びの一番が行われるので、トータルで9時間。大相撲観戦は、実はかなり長丁場となる。

観戦時のマナー1:飲食は席によってOK

大相撲の席は、土俵に近い席から「溜席」「マス席」「イス席(2階席)」の3つに分類される。
このうち、溜席では飲食が禁止されているが、マス席とイス席(2階席)では飲食しながら観戦することができる。なお、マス席は座布団が用意されているので、まったり食事をしたりビールを飲んだりしながら観戦してOKだ。むしろ昔の大旦那衆のように幕の内弁当やお酒を頂きながらまったりと観戦するのがオツかもしれない。
また、イス席(2階席)は、映画館のシートによく似た作りのイスが採用されており、肘置きやドリンクホルダーが付属している場合もある。

観戦時のマナー2:写真撮影も席によってOK

せっかく大相撲を観戦するのであれば、思い出として写真に残しておきたい。
しかし、「写真を撮影して怒られたらどうしよう……」と心配な場合は、マス席かイス席(2階席)のチケットを買えば問題ない。いずれの席からも写真撮影が認められているので、怒られる心配はない。
なお、溜席のみ、写真撮影はもちろん飲食も禁止されているので、集中して相撲観戦をしたい場合や、臨場感を生で感じたい大相撲ファンにおすすめだ。

観戦時のマナー3:取り組み中は座席を移動しない

大相撲の取り組みは、一瞬で決着がついてしまう。その一瞬のために力士は全神経を集中させて、白星に対してストイックに取り組みを迎える。そんな取り組みの最中に、席を移動しているファンがいると気が散ってしまうことも考えられる。トイレや売店などで席を外す場合は、取り組みと取り組みの間に移動するようにしよう。
そのほかにも、ヤジやブーイングを飛ばすことは絶対にNG。
土俵は神聖な場とされているので、相撲の神様に恥じない行為を心がける。

まとめ

チケット料金も思ったよりリーズナブルで、席によっては飲食も写真撮影も可能。 他の多くの競技同様、力士たちの集中力を妨げぬよう移動や音には配慮し、相撲に敬意を表し、観客自身も品位を保ち、ヤジなどは当然控える。それさえ守れれば、それほど敷居は高くはないようだ。
ぜひ国技館に足を運び、日本の伝統文化でもある大相撲の醍醐味を味わっていただきたい。