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あなたは知ってる?大相撲チケット購入方法

2018 3/10 09:59Mimu
相撲
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Ⓒゲッティイメージズ

チケットの購入方法はさまざま

相撲のチケットは、基本的には予約制だ。当日販売の自由席もあるものの、ほとんどは指定席となっており、事前の予約が必要である。

そして購入の方法だが、もっとも早いのは日本相撲協会の公式販売サイトである「チケット大相撲」での申し込みだ。ここでは場所が始まる2カ月ほど前から最速先行受付が行われる。例えば三月場所では、1月14日からチケットの受付が開始、五月場所も3月11日から受付開始となる。

受付期間は約2週間。希望の日程および座席の種類を選び、申し込みを行う。ただし、あくまで受付のみであり、購入できるかどうかは抽選となるので、注意が必要だ。ここで外れてしまった方は、一般販売に回ることとなる。

一般販売は、引き続きチケット大相撲で受け付けているほか、各種チケット販売サイトやコンビニなど、さまざまな媒体で購入が可能だ。またネットだけでなく、電話での購入や会場の窓口で前売り券を購入することもできる。

もし当日になって急に観戦がしたくなった場合は、会場の窓口で購入することができる。席は自由席のみ(指定席に空きがある場合は販売することがある)で、当然売り切れれば観戦はできない。朝の7時45分から販売されるが、時間ギリギリにいくとすでに長蛇の列ができていることもあるので、確実に購入するためにはもっと早くに到着しておく必要がある。

四方向で見え方も全く違う

購入方法の確認が終わったら、次は座席の確認をしよう。大相撲では座席の方角や種類によって、見やすさも料金も大きく変わってくる。まず方角から紹介すると、大相撲では座席の方角を東西南北とはいわず、正面・向正面(むこうじょうめん)・東・西と呼ぶ。

・正面
正面は、東西南北でいえば南に当たる方角だ。東が左に、西が右に来るような配置となる。テレビ中継で流れている映像は、この正面から撮影したもの。つまり、テレビと同じ感覚で観戦できる席ということだ。

・向正面
向正面は、その名前の通り、正面の向かい側の座席になる。テレビ中継とは逆、つまり行事の背中越しに相撲を見ることとなる。初めてこの席に座ると、新鮮な気持ちで相撲が見られることだろう。

・東、西
東と西は、東西南北の方角通りの席になる。東に座れば西の、西に座れば東の力士がよく見える。取組前に気合いを入れるシーンや、取組中の緊迫した表情が、テレビ以上によく見える席だ。応援している力士がいるのであれば、この方角からの観戦がおすすめだ。

迫力が違う!溜席

次は座席の種類を確認しよう。座席には大きく分けると溜(たまり)席、マス席、イス席の3つになる。もっとも迫力のある席は「溜席」だ。土俵のすぐ近くの席であり、通称「砂かぶり」ともよばれる相撲の魅力が十分に感じられる席だ。ただし、土俵から押し出された力士が落ちてくる可能性もあるので、注意しながらの観戦が必要となる。飲食や写真撮影、および携帯電話の使用も禁止。相撲に集中しよう。

料金は全会場全座席共通で14,800円、気軽に手が出るような料金ではないが、相撲好きであれば1度はここで観戦してみたいものだ。

大人数で観戦できるマス席

溜席のすぐ後ろには「マス席」がある。4席1マスとなり、低めの鉄パイプで囲まれている席だ。溜席よりも土俵からの距離はやや遠くなるが、飲食や写真撮影も可能で、リラックスしながら観戦することができる。友人や家族での観戦におすすめの座席だ。基本的には1階席となるが、11月場所の会場である福岡国際センターには2階にもマス席が設置されている。

土俵に近い順から、マスA席、マスB席、マスC席となっており、1人あたりの料金はマスA席が11,700円、マスB席が10,600円、マスC席が9,500円。ペアシートとして2人で利用したり、東京の両国国技館のみ6人で利用したりすることも可能だ。他にも力士との記念撮影といった特典付きの席もあるので、場所ごとに確認しよう。

またファミリー席、シニア席で申し込む場合には、1人当たりの料金が安くなる。ファミリー席で申し込む場合には、「大人1人+15歳以下の子供を含むグループ」、シニア席を申し込む場合には、「60歳以上のシニアを含むグループ」であることが条件。入場の際に年齢確認をされるので、身分証明書を持参しよう。

もっとも気軽に観戦できるイス席

もっともリーズナブルなのがイス席だ。イス席は基本的に2階(福岡国際センターのみ3階)にあり、座席数も多い。当日販売の自由席も、イス席となる。土俵からの距離はそれなりにあるが、マス席と同じく飲食や写真撮影はOKだ。初めての相撲観戦であれば、まずここがお勧めになる。

イス席は前列か後列か、中央か端かで値段が変わってくる。また会場によっても形式が異なる。例えば東京の両国国技館のイス席は、1~6列目までがイスA席、7~11列目まではイスB席、12~13列目まではイスC席となっており、その後ろが自由席となる。料金はA席が8,500円、B席が5,100円、C席が3,800円、自由席が大人2,200円・子供200円という料金設定となっている。

三月場所の会場であるエディオンアリーナ大阪は、東西2階中央席1~4列目までがイスSS席、東西2階1~8列目までイスS席、東西9~11列目までがイスA席、正面・向正面の1~4列目までがイスB席、5~9列目までがイスC席、花道の後ろ側に当たる場所にイスD席と自由席がある。料金はSS席が9,800円、S席が8,800円、A席は6,900円、B席が5,600円、C席が3,800円、D席が3,100円、自由席が大人2,100円・子供200円と、もっとも細かく分かれている。

七月場所が行われる愛知県体育館は、東西の2階席がイス席A、正面・向正面の2階席がイスB席となり、イスB席の後ろが自由席だ。A席が4,900円、B席が3,300円、自由席が大人2,900円、子供200円に設定されている。

十一月場所が行われる福岡国際センターは、3階席の中央にイスA席があり、そこから端へいくほどイスB席、イスC席、イス自由席となっている。A席が4,900円、B席が3,200円、C席が2,300円、自由席は大人2,100円・子供200円となっている。