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出身の関取多数!強豪相撲部を擁する関東の大学に注目

2017 10/13 11:07yokomori239
相撲部屋
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Photo by 2630ben/shutterstock.com

現在は、大相撲界にも大学出身者が多くなった。関東の強豪と呼ばれる大学がどのような力士を輩出しているのかを見ながら、大学相撲部の歴史や伝統についても触れてみよう。

関東では数多くの大学に相撲部がある

相撲は国技とはいえ、全国的にみると野球部やサッカー部に比べると、相撲部がある大学の数は多くはない。しかし、関東と関西の大学には比較的多く、特に関東は大学も多いので、相撲部のある大学数も群を抜いている。
例を挙げると、日大、日体大、東大、東京農大、立教大、早稲田大、慶応大、専修大、防衛大、中央大、法政大、明治大、東京医科大、国士館大、駒沢大、東洋大、拓殖大、日本医科大、筑波大、大東大などに相撲部がある。

元横綱・輪島関や人気力士・遠藤関の出身が日本大学相撲部

大学相撲部で何と言っても有名なのが日本大学相撲部だ。大学相撲の強豪として長い歴史がある。過去10年間の全日本学生相撲大会の団体戦の優勝校を見ると、日大は3回。個人タイトルの大学横綱も、過去10年間で日大所属者が2人だ。
学生相撲出身でただ一人横綱になったのも日大出身の輪島関だ。輪島関は「蔵前の星」と言われ、北の湖と「輪湖時代」を築いた。現在、同校OB力士として注目されているのが遠藤関で、第2の輪島関としての期待が寄せられている。

ユニークな指導方針で知られる日本体育大学相撲部

日体大相撲部も強豪として知られ、過去10年間の全日本学生相撲大会の団体戦優勝が4回ある。また学生横綱のタイトルも3回獲得している。大正14年創設と歴史のある部だが、当初は柔道部に間借りするようにして始まった。現役力士では、嘉風関、妙義龍関、千代大龍関、北勝富士関などが幕内で活躍している。
現在、相撲部を指導しているのは齋藤一雄監督だ。指導方針は「相撲は頭を使って取る」というもので、「IT相撲の先駆者」「アマ界のカリスマ」として学生から慕われている。

大関候補・御嶽海関の出身が東洋大学相撲部

東洋大学相撲部も歴史は古く、創部は1958年に遡る。過去10年間の全日本学生相撲大会の団体戦の優勝が2回ある。同校出身の御嶽海関が学生横綱の称号を持って角界入りし、現在大活躍している。
御嶽海関は当初、卒業とともに和歌山県庁への就職が内定していたが、相撲部監督の知人から紹介された出羽海親方からの熱心な誘いで入門したというエピソードがある。他に既に引退し親方になっているが元玉乃島関、元木村山関などが同校の出身だ。

拓殖大学相撲部の監督は元舛田山関の兄

大正時代にはすでに創部されていたという長い歴史があるのが拓殖大学相撲部だ。全日本学生相撲大会の団体戦の優勝も最近はないが、学生横綱のタイトルは過去10年間で2回獲得している。
すでに現役を引退して親方になっているが、同校出身力士として元関脇の栃乃洋関(年寄・竹縄)、舛田山関(年寄・常盤山)がいる。現在監督を務めているのが舛田山関の兄である舛田守氏だ。最近では2015年に2年生で学生横綱に輝いた黒川宏次朗さんを育てた。

まとめ

関東の大学相撲部には輝かしい歴史がある。輪島関、琴光喜関、遠藤関、御嶽海関などの素晴らしい力士をこれまで大相撲界に送り続けてきた。果たして輪島関に続く学生相撲からの横綱誕生なるかが注目されている。