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番付表から大相撲の階級を知ろう

2017 6/30 12:56跳ねる柑橘
相撲
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トップ力士だけの世界:幕内②大関&横綱

三役の上に立つのが大関。その名の由来は「大関取」で、横綱という位が設けられる前は最上位だった。大関に昇進するためには「3場所連続で三役(関脇・小結)の地位で、その通算の勝ち星が33勝以上」という基準がある。
また2場所連続で負け越すと大関から関脇に降格する。1度負け越すと次の場所では「カド番」と呼ばれ、勝ち越せば「カド番脱出」となる。規則上は番付の東西に1人ずついなければならないが、大関が1人のみの場合は横綱が「横綱大関」としてその役割を担う。横綱や大関には多くの付け人が付くほか、公式行事での移動でファーストクラスやグリーン車を使用することができるなど、多くの特権が約束されている。ここまで上り詰めた力士はトップ中のトップ力士、選ばれた存在と言ってよいだろう。
そして大相撲の世界の最上位に立つのが横綱だ。2017年5月現在は東西に2人ずつ、計4人の横綱がいるが、実は定数はなく、規則上は横綱不在でも問題はない。ただすべての力士を代表する大相撲の象徴とも言える存在なので、不在というのは寂しいだろう。横綱に昇進する基準は明確ではないが、おおよその目安として「大関で2場所連続優勝」が求められる。一度昇進すれば引退するまで降格することはないが、横綱には品格と強さが求められるため、ピークが過ぎてもいつまでもダラダラとその地位に甘んじる横綱は許されない。

番付は相撲以外の世界にも

ここまで番付を下から上へと見てきた。番付表は大相撲の世界を1枚におさめたものと言ってもよい。最後にこの番付から生まれた言葉をいくつかご紹介しよう。
まずは「一枚上手」だ。自分より秀でた相手のことを指す言葉だが、前頭や十両などの順位を示す「○枚目」に由来している。自分より番付が上だと認める、ということだ。
そしてもう一つ、「番狂わせ」という言葉がある。いわゆるジャイアントキリングだ。番付ではおおよその実力差が明らかになるわけだが、その順序通りではない下剋上の結果となることを指している。こうした言葉以外にも、番付自体がランキングや順位表といった意味で、相撲以外の世界でも用いられている。「長者番付」がその好例だ。
番付表は大相撲の世界をまとめた便利な一枚だと言える。またこの形式を踏襲した様々な格付けが他分野にも派生しているほか、普段使用している慣用句も、実は番付表が由来であることもお分かりいただけたのではないだろうか。次に大相撲を観戦する際には、ぜひ番付表をご覧いただき、幕内から序ノ口までを網羅する最新の大相撲事情を確認していただきたい。

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